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薬玉(くすだま)文様は女児の祝い着に取り入れて邪気を払いましょう!

着物の豆知識

薬玉柄

薬玉(くすだま)とは

薬玉とは、もともと薬草や香草、香料を錦の袋に詰めて 様々な花を飾り付けし、五色の糸で垂らした入れ物のことです。
中国において薬玉は、魔よけの道具として端午の節句などに使用されていました。平安時代になると日本にも伝わり、これが発展して室内の不浄を払い邪気を避けるためのものとしてつるしていました。
これを文様化したものが薬玉文様です。女児の祝い着や振袖に多く見られ、縁起を担いで「久寿玉」の字をあてることもあります。

薬玉文様の着物のシーズンは?

薬玉文様の着物は、1年を通して着ることができます。四季の花が飾り付けられている、優美なデザインです。
薬玉がもともと女の子の遊具として流行していたことから、女児のお宮参りや七五三の着物若い女性の晴れ着にも用いられる柄です。

薬玉文様の着物にコーディネートする柄

◇四季草花の柄の着物:オールシーズン着用可
春夏秋冬、それぞれの季節を代表する草花が描かれている柄を合わせます。こちらの柄も通年使うことができる便利な柄であるため、1枚は持っておくと重宝するでしょう。

薬玉文様の着物に関連する着物の柄

◇源氏物語柄の着物:オールシーズン着用可
源氏物語の中のシーンを「源氏絵」のように表現した柄と源氏物語のワンシーンを暗示したモチーフで表現した柄の2種類があります。

◇御簾(みす)柄の着物:オールシーズン着用可
平安時代の寝殿造りにおいて、母屋とひさしの間にかけた簾(すだれ)のことです。江戸時代には几帳(きちょう)や檜扇(ひおうぎ)とともに王朝文化を象徴するモチーフとして重宝されていました。

まとめ

薬玉文様の着物は、女児の不浄を払い邪気を避け、延命長寿、無病息災の願いが込められているのですね。
あなたも四季の花が飾り付けられている優美なデザインを選んでみてはいかがでしょうか。

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