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法被(はっぴ)とは?半被(はっぴ)との違いやコーディネートをご紹介

着物の豆知識

青いはっぴを着た人

法被(はっぴ)とは?

法被とは、日本の伝統衣装の一つで、お祭りの際や職人などが着用する印半纏(しるしばんてん)のことです。
法被は、漢字で「半被(はっぴ)」とも表記され、漢字は異なりますが、これらは同義語とされています。

法被(はっぴ)の呼び方と漢字の由来

◇呼び方の由来◇
法被は、もともと古代の貴族階級の衣服の一種である袖なし(そでなし)の胴衣である「はんぴ」からきています。のちに「はんぴ」が変化し、「はっぴ」となったと言われています。

◇漢字の由来◇
「はっぴ」には「法被」と「半被」の2種類の漢字があります。漢字は異なりますが、同義語とされています。
皆さんも、タマゴは「卵」と「玉子」、エビは「蝦」と「海老」と書くように、読み方は同じなのに漢字が違うという言葉を見たことがあるのではないでしょうか。

そもそも、“法被(はっぴ)”は、位の高い僧が座る椅子の背もたれに掛ける布のことで、日本の伝統衣装である「法被(はっぴ)」と同じ字を書きます。ただ、互いに全く関連がないことから、単なる当て字と考えられています。
また、「半被(はっぴ)」の漢字は、法被が当て字として用いられるようになってから、半纏(はんてん)と掛け合わせて作られた、こちらも当て字のようです。丈が短く「半端」だから…と言った説もあるようですね。

法被(はっぴ)と半纏(はんてん)の違いとは?

赤い法被を着た男性

法被と半纏は、江戸時代末期あたりから その区別はありません。
ただ地域性によって異なり、神輿(みこし)を担ぐ地域では「半纏」、山車(だし)を引く地域では「法被」と呼ぶようです。

法被(はっぴ)や半纏(はんてん)のコーデの基本

法被は、着用の仕方や合わせるものによって、印象が変わります。インナーやボトムで全身コーデをすることで、粋な雰囲気を演出できます。

◇インナー
地域によって異なりますが、神事の際に法被や半纏の下に着るインナーは、鯉口(こいくち)シャツやダボシャツ、腹掛けを着用するのが一般的なコーデと言われています。
一方、お祭りやイベントの際には、Tシャツやタンクトップなどを合わせるコーデでも◎。

◇ボトム
地域によって異なりますが、神事の際は、股引(ももひき)や半股引き、ダボパンツの着用が一般的なコーデです。
一方、祭りやイベントの際には、ジーンズやスウェット等の動きやすい服装で合わせても大丈夫です。

◇小物
・帯→角帯(かくおび)や兵児帯(へこおび)など
・はちまき
・足袋(たび)
・雪駄(せった)
・名入れをした木札
・小物入れ
など

おわりに

法被は、お祭りには欠かせない日本の伝統衣装となりました。
現代においては、イベントを盛り上げたり、一体感を出す際にも使われています。法被に企業のロゴやイベントのプリントをすることで宣伝効果もあり、その場の雰囲気を盛り上げてくれるため、これからも重宝され続けるでしょう。

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