対丈(ついたけ)とは?
対丈(ついたけ)とは?
対丈とは、身の丈と同じ長さの布で着物を仕立てることです。
また対丈の着物は、おはしょりを作らずに着つけられます。
男性用の着物や温泉で着用する浴衣をイメージすると分かりやすいでしょう。
対丈(ついたけ)の魅力・メリットとは?
・身丈が短い着物でも着用できる
・家事や育児の際も動きやすい
・おはしょりがない分、華奢なシルエットでスタイルが良く見える
・おはしょりを気にしなくていい
・アンティークの着物を着ることができる
・着崩れしにくい
・補正をしなくていい
対丈(ついたけ)で着られる身丈の目安とは?
~対丈で着物を着る場合~
「ご自身の身長−20㎝まで」の長さがあれば、対丈で着物が着られます。
~おはしょりを出す場合~
「ご自身の身長−10㎝まで」の長さがあれば、おはしょりをキレイに出して着物が着られます。
対丈(ついたけ)で着つける際のコツとは?
腰ひもは高い位置で結ぶ
①着物を羽織って衿止め(えりどめ)をつける
②裾(すそ)を整えて右側の腰骨よりも上の位置で押さえる
③腰ひもの真ん中を おへそよりも高い位置でおなかに当てる
④腰ひもを持つ両手が体から離れないようにして、同時に後ろへ回す
⑤背中側で交差させ前で蝶々結びをする
下前を引っ張り裾(すそ)すぼまりを強調させる
※後ろから見た際に、裾にいくにつれて すぼまっていくようにしましょう。
対丈(ついたけ)の場合はコーリングベルトは使わず衿元(えりもと)を整える
背中側のシワを取る
斜めにならないよう 裾の角度を調整する
腰ひもが隠れるくらいの高さで伊達締め(だてじめ)を固定する
対丈で着物を着る際には、こうしたポイントを押さえると着姿がスッキリ見えるだけでなく、着崩れしにくくなります。
まとめ
対丈で着物を着られるようになれば、身丈が短くて着るのを諦めていた着物でも素敵に着こなすことができますね。