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着付けに必要な前板とは?

着物の豆知識

ゴムの前板

前板(まえいた)とは?

着付けに必要な着付け小物、前板

前板とは、着物の帯を締める時に胴の前部分に着用することで、前帯のシワを防いで格好よく見せてくれます。女性の着付けの必需品で、「帯板(おびいた)」ともよばれます。一般には、厚めのボール紙で板状のものに布地が貼り付けられた作りとなっていますが、プラスチック製のものもあります。

主な3種類の前板

前板には、様々な種類があり、色柄・サイズ・素材などが異なりますが、多く見られるのはベルトなしのものと、ベルト付きのもの、前結び用の胴をぐるっと巻くタイプの3種類です。

◆ベルトなし
帯を結んだ時に、帯の1周目と2周目の間に挟みこむシンプルな形のもので、多くの種類があります。
片面が滑りづらいパイル地のもの、メッシュとなっているものや、透明のものなどがあります。

◆ベルト付きのもの
帯を巻く前、伊達締めの上に胴に巻き、その上に帯を巻くものです。ベルト付きのものは、ゴムベルトを引っかけるだけで長さも調整ができるため、1人で着付ける時に、特に初心者の方には、便利に着用することができます。

◆ぐるっと巻くタイプ
前結び用のものは、前で結んで後ろに回すだけなので、お太鼓結びだけでなく様々な変わり結びも一人でできます。ツルツルですべるプラスチックのものや、回しやすいサテンのような布でできたものがあります。

前板の使い方で美しく快適な着姿が可能

帯板は、帯の下に入れて使うものなので見えるものではありませんが、色柄・サイズ・素材を使い分けることで、美しい着姿や快適な着付けになります。
基本的にはフォーマルには 幅広め・長めの帯板を使い、カジュアルには幅が狭く・短めの帯板を使います。また、暑い時には、へちま・麻素材やメッシュタイプ、夏の羅など透ける帯には透明タイプといった使い分けをします。

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