摘み細工とは?髪飾りなどにもおすすめの和小物!作り方も紹介していきます
摘み細工とは?
摘み細工とは、東京都指定の伝統工芸で、小さな布を折り紙のように「折りながら」「つまみながら」作っていく華やかな和小物の一つで、櫛や簪と組み合わせたアイテムをよく見かけるかと思います。
摘み細工の始まりは、江戸時代(約200年前)だと言われています。当時は、大名の奥女中や宮中の女官が趣味として摘み細工作りを楽しんでいたそうです。その後明治時代にもなると、摘み細工は日本人の髪を華やかに飾るアイテムとしてなくてはならない存在になりました。
布の優しい風合いと華やかさが印象的な摘み細工は、七五三・成人式・結婚式などの日本行事には欠かせない存在です。
摘み細工に必要な道具とは?
摘み細工に必要な道具は以下の通りです。特に摘み細工専用の道具でなくとも、雑貨屋さんや100円ショップなどで購入できるもので大丈夫です。
・クリアファイル
・カッター
・ハサミ
・ピンセット
・ペンチ
・速乾性ボンド
摘み細工の2つの種類「丸つまみ」と「剣つまみ」とは?
摘み細工は「丸つまみ」と「剣つまみ」の2つの種類に分けられます。
丸つまみは、その名の通り丸みのあるふっくらとした優しい風合いの花びらで、剣つまみは剣のように尖っていてすっきりと細い花びらが特徴です。
◇丸つまみの作り方
1.正方形に切った布を対角線で二つ折りにして三角形を作ります。これをさらに二つ折りにします。
2.ひらひらしている方を下にしてピンセットで挟みます。角を下から上に持ち上げ、それぞれを二つ折りにします。
3.頂点を含む、3つの角が集まった部分をボンドで接着し固定します。ポイントは、ボンドはできるだけ少なく付けること。よりキレイに仕上がります。
4.真ん中のやまおり部分を裏から手前に返すように押し広げたり、丸みを作りながら形を整えたら完成です。
◇剣つまみの作り方
1.正方形に切った布を対角線上で二つ折りにして三角形を作ります。これをさらに二つ折りにします。
- ひらひらしている方を下にして布地の中心をピンセットで挟みます。ピンセットで挟んだ上下の布の角を合わせるようにして二つ折りにします。
3.3つの角が集まった部分をボンドで接着し固定します。
4.作った花びらを、ハサミでカットします。このときボンドをつけた角の角度が1/2になるようにしましょう。これを「端切り」といいます。これで完成です。
摘み細工のお花モチーフの作り方3つ
先述した丸つまみと剣つまみを応用してできるお花モチーフの作り方を3つご紹介いたします。
■ひまわりモチーフ
1.丸板を作ります
2.続いて丸つまみの先を尖らせたもので花びらを作ります
3.花びらパーツを丸板に並べて貼り、中央部分に茶色いビーズを敷き詰めます
上記に指輪の金具パーツを付けて指輪として楽しむのもおすすめですよ。一見難しそうに感じるひまわりモチーフですが、やってみると案外簡単。ぜひ気軽にトライしてみて下さいね。
■バラモチーフ
1.丸板を作ります
2.折りたたんだ生地を丸板に重ねながら貼り付けて花びらを作ります
3.袋剣つまみを作って中心部分に差し込みます
こぶりなバラのモチーフは、ピアスパーツをつけて楽しむのがおすすめ。きれいに作るコツは、花びらを一枚一枚丁寧に貼り付けていくことです。小ぶりでも摘み細工ならではの上品な雰囲気が魅力です。
■桜モチーフ
1.丸つまみを作ったら先端をへこませてハート柄の花びらを作ります
2.上記を角生地に並べて貼り付けます
3.花の中央にパールを付けます
4.丸つまみで花のつぼみを作ります
5.剣つまみでガクを作ります
6.ブローチ台など何かの土台に貼り付けて完成です
つぼみやガクも付け加えることで、立体的な仕上がりになります。様々なアイテムにアレンジしてみて下さいね。
摘み細工はハンドメイドでも人気?
摘み細工はハンドメイドで楽しむ人も多数います。用いるものは、正方形にカットされた小さな布とでんぷんのりとピンセットのみなので手軽に始められます。
布の種類に関してですが、伝統的な摘み細工の簪には「羽二重」という素材が使われていましたが、現代の摘み細工にはちりめんやコットン素材も多く使われるようになりました。
それぞれ羽二重は艶のある生地感によって繊細で美しい仕上がりになり、ちりめんやコットン素材はふっくらとしていて優しい風合いの作品ができます。摘み細工は、和小物としてだけでなく洋装にも合うような小物として楽しむことができるので、ぜひハンドメイドなり既製品なり取り入れてみてくださいね。
つまみ細工の髪飾り
髪飾り|紫のつまみ藤下がり|KZ0008
¥2,500