PC

礼服とは?喪服との違いは?礼服の種類やマナーについてまとめます!

着物の豆知識

黒い礼服を着た人

礼服とは?

ウエディングドレスを着た女性とモーニングを着た男性とカメラを構える人たち

礼服とは、結婚式やお葬式、入学式や式典など、冠婚葬祭で着用されるフォーマルウェアのことです。礼服を着て結婚式などに参列する際には、「儀式典礼に対する敬意を表す」また「場に相応しい装いをする」という意味で、正しい着用が求められます。

礼服はビジネスシーンにスーツの代わりとして着用することはできません。逆にお葬式にビジネススーツを着て出席するのもNGです。

礼服の種類

礼服は、主に結婚式や祭典で着用されます。礼服には正礼装、準礼装、略礼装の3種類あり、シーンや立場によって異なります。

♦モーニングコート(正礼装)
昼の礼服として最も格式の高いモーニングは、結婚式の新郎や両家のお父様が着用するものです。

♦燕尾服(正礼装)
夜の礼服として最も格式の高いタキシードは、ジャケットの裾がツバメの尾のように2つに分かれているのが特徴です。格式の高い結婚式や披露宴などで着用することができます。

◆タキシード(準礼装)
準礼装であるタキシードは、主に夕方以降に開催されるパーティーに出席する場合に着用します。ドレスコードのあるフォーマルな場面での服装です。夜の準礼装とされていますが、近年では正礼装としても選ばれることも。

◆ディレクターズスーツ(準礼装)
その名の通り、ディレクター(重役)クラスが着用する格調高いフォーマルスタイルです。基本的な着用は…
・黒のジャケット
・グレーベスト
・ストライプのコール地のスラックス※
※正礼装・準礼装のスーツで着用されるパンツ

◆ダークスーツ・ブラックスーツ(略礼装)
スーツカラーの中でも濃紺や濃いグレーがダークスーツと言われ、礼服の一つです。結婚式や式典などで着用することが出来ます。ネクタイを付け替えれば、結婚式にもお葬式にも参列することができます。

礼服と喪服の違いとは?

礼服は冠婚葬祭に着用するもので、その中でもお葬式の際に着用するのが喪服です。礼服の中のひとつに喪服があるので、違いはありません。

ただし、ブラックスーツと比較すると色の違いがハッキリとしています。礼服はツヤ感や光沢感が全くない漆黒色で、ブラックスーツと並べるとその違いは一目瞭然です。

昼と夜の礼服について

ここまで、最も格式の高い礼服から順にご紹介してきましたが、昼と夜の正礼装についてもう一度整理してみましょう。

<昼の正礼装>
昼間に着用する礼服は、黒またはグレーのモーニングコートです。この礼服の着用シーンは、公式行事や格式の高い結婚式や披露宴、新郎・新婦のお父様の定番衣装とされています。また、記念式典や卒業式などにおける装い、さらに葬式の喪主なども着用できます。ホテルなどで行われる着席式パーティーなどでも着ることができます。
このように、モーニングコートは、その昔より使われている装いであるため、特別なシーン以外ではあまり着られることがなくなってきました。

<夜の正礼装>
最もスタンダードな夜の礼服はタキシードです。タキシードは、18時以降(冬は17時~)に着用するのがマナーです。着用シーンや対象者は、結婚式・披露宴での新郎をはじめ新郎新婦のお父様や主賓、各種式典やパーティーに出席の方々です。
招待状に “ブラックタイ”とドレスコードが記載されているパーティーはタキシード着用となります。
ジャケットは、襟に拝絹(はいけん)付きのピークドラペルかショールカラーが一般的です。スラックスには、両脇に側章と呼ばれる飾りのラインが1本入っているのが特徴です。

礼服に関するよくある間違い2つ

ビジネスと冠婚葬祭では異なる装いが求められますが、その間でやりがちな間違いについて2つご紹介します。

■葬式にビジネススーツを着用してしまう
葬式は急な参加が求められるものでもあるため、仕事後に直接向かうこともあるでしょう。そういった場合でも、喪服での参加が必須です。グレーやネイビーはもちろん、ブラックのビジネススーツでもNG。喪服に似たデザインでも違いは分かってしまうので、マナーがない人だと思われてしまいます。いかなる場面でも葬式に参加する際は、ビジネススーツではなく喪服を着用しましょう。

■成人式に礼服を着用してしまう
成人式に参加する際は、まだ社会人ではなくビジネススーツを持っていないという場合も考えられます。そういった場合に、真っ黒な礼服を成人式に着ていくのは一般的には望ましくありません。
成人式や入学式などに参加する際は、礼服以外のダーク系かつ少しの柄が入ったものなど、おしゃれなスーツを着用しましょう。

まとめ

礼服は冠婚葬祭で着用できるフォーマルウェアのことでしたね。
また、礼服には様々な種類があり、式典や立場によって着用できるものが異なりますが、1着用意しておくと安心でしょう。

LINE@友達登録で300円オフクーポン