裾(すそ)よけとは?種類や素材についてもご紹介します!
裾(すそ)よけとは?
裾よけとは、着物を着用する際の和装下着の一つです。裾よけは、江戸時代に着物の裾が
傷むのを防ぐために作られ、女性たちがわざと蹴り出すようにして歩いていたことから、「蹴出し(けだし)」とも呼ばれています。
裾(すそ)よけの役割とは?
・着物が傷むのを防ぐ
・長襦袢の下に着用し、裾さばきを良くする
・着崩れ防止
・歩きやすくする
・下半身の保温
・汗を吸収してくれる
裾(すそ)よけの種類とは?
≪腰巻式≫
「腰巻タイプ」の裾よけは一般的な形で、フォーマルからカジュアルまで幅広く使用することができます。
≪パンツ型≫
パンツ型の裾よけは、いわゆる「ステテコ」で ちょっとしたお出かけや夏場の着物などに使用されることが多いようです。
≪スカートタイプ≫
スカートタイプの裾よけは、腰巻タイプの腰布部分がゴムなどで、スカートの形状をしています。そのため、手軽に着用できる点がメリットでしょう。
裾(すそ)よけの素材とは?
≪ベンベルグ(キュプラ):おすすめ時期 10月~5月≫
・肌ざわりが良く優しい風合い
・蒸れやべたつきを抑えた爽快な着心地
・滑りが良く裾さばきが良い
・他の素材に比べ静電気が起こりにくい
・裾よけの中でも人気が高い
≪ベンベルグ壁絽(かべろ)(キュプラ):おすすめ時期 6月~9月≫
・ベンベルグの夏用素材
・肌ざわりが良く優しい風合いのベンベルグに、ハリのある清涼感をプラス
・裾さばきが良く夏着物全般に使用される
≪綿クレープ(綿100%):おすすめ時期 4月~10月≫
・木綿であるため吸水性が良くさらりとした着心地
・クレープ地であるため、素肌に触れる面積が少なくべたつかず爽快な着心地
・暑い時期にも体温がこもらない
まとめ
裾よけは、季節による素材の使い分けも大切ですが、裾さばきの良さも大切です。着用する方が「快適」と感じられる素材を選ぶことをおすすめします。