伊達衿は必要ですか?

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伊達衿は必要?

伊達衿は必要ですか?

伊達衿(重ね衿)は着物の衿元を華やかに見せるための装飾用のアイテムです。
主にフォーマルな場面、成人式の振袖、衿元を華やかにしたい場合の結婚式や、入学式や卒業式の訪問着で使用します。TPOや使用する人の好みに合わせて、付けるかどうかを判断しても問題はありません。

伊達衿(重ね衿)とは?

伊達衿(重ね衿)とは?

伊達衿(重ね衿)とは、着物を着用した場合に着物と半衿の間に挟みこむ装飾用の布のことで、衿の隙間から5〜8mmほどのぞかせることで、何枚もの着物を重ねて着ているように見せるためのアイテムです。
長さは約120〜130cm、幅は約10〜12cmの長方形の布地が一般的です。

衿を重ねる理由

衿を重ねる理由

昔の日本の礼装には「お祝い事(幸せ)が何重にも重なりますように」という願いを込めて、十二単(じゅうにひとえ)のように何枚もの着物を重ねて着る習慣がありました。

現代では、何枚も着物を重ね着することは大変なため略式化されましたが、その名残として「伊達衿」を重ねることで着物の格を高め、お祝いの気持ちや華やかな雰囲気などを表現しています。

「伊達衿」という名前の由来

半衿つけ作業

「伊達衿」とは重ね衿のことですが、いったいなぜ伊達衿と呼ばれているのでしょうか。

この伊達衿の「伊達」は仙台藩初代藩主・伊達政宗公からきているといわれています。
伊達政宗公はたいへんおしゃれな方で、周囲が驚くような派手な格好をすることでも有名でした。そんな逸話から「おしゃれのためだけのもの」「華やかで美しいもの」「元々の用途の意味はないもの」を「伊達(だて)」と呼ぶようになったと言われています。

度が入っていないメガネを「伊達メガネ」と呼ぶのと同じように、重ね衿も「おしゃれのためだけの衿」と言う意味で「伊達衿」と呼ばれるようになりました。

伊達衿がふさわしい場面

この名前の由来からもわかるように、伊達衿は着物を着る時に絶対に必要というわけではありません。
しかし、伊達衿があれば顔まわりが明るくなり、格調の高さや華やかさを演出することができます。

そのため、成人式の振袖や結婚式に列席する場合の訪問着など、お祝い事のフォーマル用の着物では、華やかさを足す目的でよく用いられています。

伊達衿を自由に選べる場面

お祝い事の場面でも、お子さんの入学式や卒業式で訪問着や色無地などを着る場合や、華やかさよりもすっきりとした印象や落ち着いた装いを求められる場合には、伊達衿をつけなくても問題はありません。

もしも伊達衿をつけたい場合には、着物や帯に合う淡い色のもので上品な装いになるように心かがけるとよいでしょう。

伊達衿がNGの場面

喪服や法事での色無地には伊達衿はNG。「不幸が重なる」という忌み言葉に繋がるため、お悔やみの席では厳禁となります。

着物別に見た伊達衿の必要性

伊達衿は使用するかはほぼ自由といえますが、それでも不安な方のために着物の種類別の伊達衿のマナーを表組にしてみたので、ぜひ参考にしてみてください。

着物の種類伊達衿ルール&ポイント
振袖必須成人式なら色柄は自由。二重三重にしたりラインストーンで華やかに。
結婚式のゲストなら淡い色で上品に
留袖不要
※比翼がない場合は必須
黒留袖、色留袖ともに比翼仕立てなら伊達衿は不要。
比翼がない場合には白い伊達衿で簡略化した比翼に見せるのが一般的
訪問着自由結婚式や式典などフォーマルな場面で使用すると格式高く華やかな装いに。子どもの入学式・卒業式などで落ち着いた装いにしたいなら使用しなくてもOK
付け下げ自由基本は訪問着と同様ですが、控えめに装いたいなら伊達衿は使用せず、すっきりした衿元にしても問題なし
色無地場面による慶事に紋入りの色無地で出席する場合には使用してもOK。お悔み事や法事の場合には絶対にNG
小紋・紬基本は不要街着やおしゃれ着などカジュアル用の着物には不要。 おしゃれとして楽しむのは自由
喪服NG不幸を重ねるという意味になるため厳禁
浴衣基本は不要浴衣は夏用の軽装のため使用しないのが基本。レース素材の衿をおしゃれに重ねるなどのアレンジは自由
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