出産内祝いの相場を贈る相手別に紹介！さまざまな相場の疑問にもお答えします

2025年9月10日内祝い#内祝い

出産内祝いの相場はいただいた出産祝いの半額から3分の1といわれています。しかし、実際の出産内祝いの金額は、いただい相手によっても異なります。そこで、出産内祝いの相場の目安を贈る相手別に紹介。
出産内祝いの相場や贈り方についてのさまざまな疑問にもお答えします。出産内祝いを選ぶ前に相場を知っておくことで、相手に負担をかけることなく、喜んでもらえる内祝いを選ぶことが出来るのではないでしょうか。

出産内祝いとは

昔の「出産内祝い」では、赤ちゃんの誕生というおめでたいことがあったとき、お祝いをいただくよりも前に、親戚や地域の方々、親しい人たちにこちらから贈りものをしたり、宴席を設けて赤ちゃんをお披露目するなど、幸せのお裾分けをしていました。 

現在の「出産内祝い」では、周囲の方からいただいた出産祝いへのお礼とお返しという意味が大きくなっていますが、昔と同じように「赤ちゃんの誕生を内々に祝いました。これからは赤ちゃん共々よろしくお願いします」というお披露目の意味も込められています。

出産内祝いの相場

出産内祝い（出産祝いのお返し）の相場は、いただいた出産祝いの半額から3分の1程度が目安といわれていますが、最近は半額返しをするケースが増えています。

例えば、30,000円の出産祝いをいただいた場合、10,000円～15,000円程度の出産内祝いを贈るのが一般的ですが、10,000円以上の物を贈る方が増えているようです。

ただし、出産祝いをいただいたのが目上の方や、出産祝いの金額や品物が高額な場合は、無理をせず3分の1未満の金額で内祝いを贈っても問題はないでしょう​​​​​​​​。

出産内祝いを贈る相手別の相場

出産内祝い（出産祝いのお返し）は、贈る相手との関係によって相場の金額が異なります。

また、地域やそれぞれのご家庭によっても考え方が異なります。

親族や職場関係者に出産内祝いを贈るなら、年上の方には3分の1、年下の方には半額返しを目安にする場合も。

出産内祝いを準備する前に、自分たちの生まれ育った地域や、実家独自の慣習がないか、両親や祖父母などに聞いておくといいでしょう。

ここでは相手別の出産内祝いの金額相場の一例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

両親の場合

両親からの出産祝いは高額な場合が多いため、無理して半返しをするよりも、３分の１を目安にお返ししても問題はないでしょう。

例えば、両親からの出産祝いが一般的な相場金額30,000円～100,000円の場合、内祝い（お返し）の相場も10,000～30,000円程度となります。

両親からのお祝いに甘えるだけでなく、感謝の気持ちをしっかり伝えることも忘れずに。

兄弟・姉妹の場合

兄弟・姉妹の場合、年上（兄・姉）には出産祝いの3分の1程度、年下（弟・妹）には2分の1程度の金額が相場とされています。

普段から家族ぐるみのおつき合いがある場合なら相場通りに、遠方であまり会う機会がない場合などには、少し多めの金額の内祝いを贈るなど、日ごろの付き合い方や関係性を考慮して調節しましょう。

祖父母の場合

祖父母の場合も両親と同じで高額なものをいただくことが多いため、相場通りの半返しにこだわらず、3分の1程度のお返しでもいいでしょう。

ただし、内祝いにお礼状やメッセージカード、赤ちゃんの写真などを添えるなど、感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。

親戚の場合

親戚からの出産祝いは一般的に10,000円～30,000円が多いため、内祝いはいただいた金額の半額なら5,000円～15,000円、３分の1なら3,000円～10,000円程度となります。

先方の好みのものを贈るのがオススメですが、好みがわからない場合には両親などに相談してみましょう。

友人の場合

友人からいただく出産祝いは3,000円～10,000円が一般的。お返しはいただいた金額の２分の１である1,500円～5,000円が目安です。

友人一同からまとめて一つのお祝いをいただいた場合も、 出産内祝いはそれぞれに贈ります。1人分の予算はお返しの金額（出産祝いの半額）を、いただいた人数で割って出した金額で問題ありません。

職場関係者の場合

職場の方から出産祝いをいただいた場合も、内祝いの金額は友人と同程度で大丈夫です。 

職場の方からいただく出産祝いは一般的に3,000円～10,000円程度のことが多いため、お返しは2分の１の金額である1,500円～5,000円が目安となります。 

職場のみなさんから一つのお祝いをいただいた場合には、各個人ではなく職場にお返しを贈りましょう。

出産内祝いのマナーと注意点

実際に出産祝いをいただいた方に出産内祝いを贈る場合、次の点に気をつけましょう。

出産内祝いを贈るタイミングは出産後一ヶ月以内

内祝いを贈るタイミングとしては、出産してから1カ月以内が目安となります。

赤ちゃんが生まれてから1か月の間に出産祝いをいただくことが多いため、お宮参りの前後（生後30日前後）がお返しの時期となります。

生まれてすぐにお祝いをいただいた場合でも、出産して1か月前後であれば、お祝いをいただいた方々にまとめて内祝いを贈ってもマナー違反にはなりません。

ただし、遅くても出産後2か月以内には贈るようにしましょう。

また、産後はママの体調が優れない、慣れない育児で贈り物を手配する時間がない場合も。出産前にあらかじめ贈る物の目途をつけおくとスムーズに送ることができます。

出産内祝いの「のし」のかけ方や書き方

出産内祝いには「のし」をかけるのが一般的です。

のしのかけ方

出産内祝いの「のし」に関しては、内のしでも外のしでも問題はありません。

一般的には、控えめな印象となる内のしが好ましいとされていますが、先方の住んでいる地域や関係性によって、内のしにするか、外のしにするかを選ぶといいでしょう。

のしの水引きは蝶結び

のしの水引きは紅白の「蝶結び」を選びます。

「蝶結び」は何度も結び直せることから、「何度繰り返してもうれしいこと」に使われます。「蝶結び」のほかにも「花結び」と呼ばれることもあります

のしの表書き

のしには水引きの上部に「出産内祝」もしくは「内祝」と書き、下部に赤ちゃんの名前を書きます。

赤ちゃんの名前にはふりがなをつけておくと、覚えてもらいやすくなります。

出産内祝いにはメッセージを添えて

出産内祝いを贈るときには、挨拶状やメッセージカードを添えましょう。

目上の方やお世話になっている方に品物だけを贈ってしまうと、マナー違反と思われてしまうこともあります。

あいさつ状やメッセージカードには、感謝の言葉はもちろん、赤ちゃんの名前やその由来、性別などの赤ちゃんの紹介、これからも赤ちゃん共々おつき合いをお願いしますという芋の言葉も入れておくことが大切です。

先方に直接お渡しするのではなく、郵送や配送の場合には、赤ちゃんのお披露目を兼ねて、赤ちゃんの写真つきメッセージカードにすると喜ばれます。

最近は無料でメッセージカードがつくサービスもあるので、上手に利用しましょう。

こんな時どうする？出産内祝いの相場金額Q＆A

出産内祝いを贈ろうとしたのだけれど、予期せぬ問題が浮上してしまい、ホントに出産祝いの3分の1で大丈夫？やこんな場合はどうすればいいの？と、疑問に思うことも多いようです。

そこで、皆様から寄せられた出産内祝いの相場についての質問にお答えします。

Q1.　いただいたお祝い品の値段が不明なときの相場は？

出産祝いにいただいた品物の値段が分からない場合には、ネットショップなどで似た商品の金額を調べてみましょう。金額がわかったら相場の範囲内で出産内祝いを贈ればOK。

どうしてもわからない場合は、おおよその金額を想定して出産内祝いを選ぶか、友人なら他の友人と、親戚なら他の親戚と一律で同じ品物を贈ってもよいでしょう。

Q2.　高額のお祝いをいただいた場合の相場は？

両親や祖父母などの親族から、高額の出産祝いをいただくケースも多いと思います。

とくに両親にとって初孫の場合は高額な出産祝いをいただくことが多いようで、出産内祝いの金額に悩む可能性も。

しかし先方は、純粋にうれしいという気持ちから出産祝いを贈ってくれているはずですから、相場にこだわるよりも、自分たちが出せる範囲で心のこもった出産内祝いを贈るほうが喜ばれるでしょう。

Q3.　少額のお祝いをいただいた場合の相場は？

出産祝いとして、お花やちょっとした赤ちゃん用のギフトをいただくこともあります。

金額が少額のため、出産内祝いの品物を選ぶのに困る場合には、500～1,500円程度のお菓子やコーヒー、生活用品などのプチギフトを贈るといいでしょう。

出産祝いが少額だからといって、いただいた金額の半額以上の品物を贈る必要はありません。内祝いの金額が数百円になってしまっても、感謝の気持ちを丁寧に伝えめことで喜んでもらえるはずです。

Q4.　連名で出産祝いをいただいたときの相場は？

友人や職場の方から連名で出産祝いをいただくことも多いと思います。

出産祝いをいただいた方が誰だがわかっている場合には、各個人に内祝いを贈るのがマナーです。出産内祝いの予算は「出産祝いの金額の半額～3分の1を人数分で割った額」が一人分の目安となります。

例えば、6人の連名で 30,000円の出産祝いをいただいた場合には、一人あたり5,000円ずつ出したと予測できます。5,000円の半額から3分の1が出産内祝いの相場になるので、一人につき2,000円～2,500円ほどの品物を選ぶとよいでしょう。

部署名やサークル名など大人数からの連名の場合や、正確な人数がわからない場合は、全員にまとめて一つの出産内祝いを贈るケースもあります。

相場はいただいた出産祝いの半額が目安。大人数でも分けられる個包装されたお菓子やコーヒー、紅茶などのギフトセットを贈るといいでしょう。

Q5.　お祝い金と品物の両方いただいた場合は？

出産祝いとして現金と品物の両方をいただいたのなら、現金と品物の値段を合計した金額をもとに出産内祝いの品物を選ぶのが一般的です。

例えば、現金10,000円と5,000円程度の品物をいただいたのであれば、その半額か3分の1となる5,000円～7,500円を目安に内祝いを選びましょう。

Q6.　現金・商品券の内祝いはアリ？

基本的に現金や商品券での内祝いは、マナー違反と感じる方が多いようです。 

とくに目会うの方には失礼にあたるという声も。

内祝いの金額がダイレクトに伝わるうえ、現金の場合、出産祝いに贈ったお金からそのまま返されたという印象になってしまうため、先方は、せっかく贈ったお祝いを喜んでもらえなかったと誤解してしまう可能性も。

ご家庭や相手との関係性、地域によっては現金や商品券でも問題ないという場合もありますが、一般的には避けたほうがよいでしょう。

Q7.　お相手が喪中の場合は？

出産内祝いは出産祝いのお返しと、赤ちゃんのお披露目の意味がある贈り物のため、お相手が喪中の場合でも贈ってよいといわれています。

しかし、ご家族が亡くなって間もない時期は何かと慌ただしく、気持ちの整理もついていない可能性が高いため、出産内祝いを贈る場合には四十九日が明けてからにしましょう。

お祝いへの感謝と落ち着いた頃に贈る旨を記したお礼状を、事前に送っておくことをオススメします。

Q8.　お返しは不要といわれた場合は？

出産祝いをいただいたときに、「お返しはいらないから」といわれることがあります。

そう言ってくれたのが親族や友人などの親しい間柄なら、こちらへの気遣いですから、素直に受け取ってもよいでしょう。

お返ししないことで気が引けるなら、内祝いではなく食事に招いたり、ちょっとした手土産を用意したりと、別の形で感謝の気持ちを伝えるといいでしょう。

しかし、職場の方や上司、つきあいがほとんどない親戚からの「お返しはいらない」は社交辞令の可能性も。

社交辞令かどうか判断できない場合も含めて、出産内祝いは贈ったほうが無難です。

まとめ

赤ちゃんの誕生に際し、祝福の気持ちとして出産祝いをいただいた場合、赤ちゃんのお披露目と感謝の気持ちを込めて、出産内祝いを贈るのがマナーです。

そのためにまず知っておきたいのが、出産内祝いを贈る場合の一般的な相場です。

いただいた出産祝いへのお返しでもある出産内祝いの相場は、いただいたお祝いの半額から3分の1が一般的といわれていますが、最近は半額を目安にする方も増えています。

お祝いを贈ってきてくれた方に、しっかりと感謝の気持ちを伝えることが出来るギフトを選ぶためにも、まずは一般的な相場を知り、相手の負担にならない、金額の上でもマナー違反にならない贈り方を心がけましょう。 

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