PC

胴抜き仕立ての着物で暑さ対策を!

着物の豆知識

胴抜き仕立てとは?

胴抜き仕立てとは、着物の胴の部分に裏地を着けない仕立て方のことです。胴抜き仕立てをすることで、暑さ対策や胸元をスッキリ見せるという効果があります。
そもそも、袷(あわせ)の着物には袖(そで)の裏や襟裏(えりうら)、八掛(はっかけ)
胴裏にも裏地があります。胴抜き仕立ての着物は、胴の周りに裏地を着けません。にもかかわらず、外から見ると袷の着物のように見えるのが特徴です。

胴抜き仕立てにする理由とは

胴抜き仕立てにする理由には、次のようなものがあります。

〇着物自体の表地が厚い、または硬めの素材であり、強張って着用しづらいと思ったときかと思います。胴裏を付けることで厚ぼったくなってしまうのを避けるために、胴抜き仕立てを行います。

〇胸が大きめの方や、体格が良い方が着物を着用する際、少しでも胴に当たる部分がもたつかないようにするためです。

〇暑がりで、胸元をスッキリさせたいという時にも最適です。

〇袷着物から単衣になる、季節の変わり目に重宝します。

胴抜き仕立てをする理由には、上記のようなものがあります。胴抜き仕立てができる着物の条件は、やはり硬めの素材であるということ。柔らかめの着物の素材での胴抜き仕立てはあまり行わないので覚えておくと良いでしょう。
「袷着物として仕立ててみたものの、なんだか着心地が悪い…」と感じた際には、一度胴抜き仕立てを行ってみるのも良いのではないでしょうか。
但し、体が細身の方や寒がりの方には胴抜き仕立ては不向きかと思います。

胴抜き仕立ての着物を着る時期とは

胴抜き仕立ての着物を着る時期は、袷の着物と同様、10月~5月いっぱいです。
ただ最近では、暖房で暑い、胸元をすっきり見せて着用したいという理由から冬の時期においても胴抜き仕立ての着物を着用する人が増えているようです。

まとめ

胴抜きは特殊な仕立て方ですが、このような仕立て方があるということを覚えておくと、いつか必要になった際にも対応しやすいでしょう。

LINE@友達登録で300円オフクーポン