男物長着(おとこものながぎ)とは?わかりやすく説明
男物長着(おとこものながぎ)とは?
男物長着とは、男子用の着物のことをいいます。男物長着は、足首まで裾(すそ)のある丈の長い着物ということです。
「きもの」というと和服全般のことを指すときにも使われる言葉ですが、和装アイテムの一つを指す場合には、「長着(ながぎ)」のことをいいます。
男物長着(おとこものながぎ)の特徴
男物長着は、女物のように、着物の身丈のあまりを腰部分でたくし上げる「おはしょり」をせずに着用するため、着たらそのまま足首までちょうどいい寸法になっています。つまり、男物は帯を締めて着つけた状態の裾までの長さである「着丈」と、着物を仕立て多彩の長さで肩山から裾までの長さである「身丈」とがほぼ同寸となっています。これを「対丈(ついたけ)」と呼びます。
女性の着物のように、着る際に端折る代わりに余った布は「内揚げ(うちあげ)」といって、内側にタックを取るようにして折り込み、縫い付けて仕立ててあるのです。この内揚げの縫い目は、体型によっても異なりますが、帯を締めた時隠れるようになっています。というのも、将来着丈を長く仕立て直したい場合や擦り切れた裾を切って縫い直す場合などに使用することを目的としているのです。
このほか、衿は狭衿(せまえり)、袖の付根の身八つ口は縫いふさいである、裏をつける時は通し裏にすることなど、女物の着物とは特徴が異なります。
男物長着(おとこものながぎ)の着用手順
1. 袖を通し背縫いを中心として着る
2. 左側からうち合わせる
3. シワを伸ばし、上半身にゆとりを持たせる
4. 腰ひもで結ぶ
男物長着(おとこものながぎ)の素材と紋における格の順序
1.礼装:黒紋付き羽織袴(くろもんつきはおおりはかま)、黒羽二重(くろはぶたえ⇒つやつや生地)
2.準礼装:色紋付き羽織袴(いろもんつきはおりはかま)、色羽二重(いろはぶたえ)、御召(おめし⇒しぼのある生地)
3.お洒落着:羽織+長着、御召(おめし)、紬(つむぎ)
4.普段着:浴衣(ゆかた)、着流し(きながし)、紬、木綿
まとめ
男物長着とは、男性が着用する足首まで裾のある一般的な着物のことでしたね。簡単に着用できますので、試してみてはいかがでしょうか。
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