竹久夢二(たけひさゆめじ)とは?わかりやすく説明
竹久夢二(たけひさゆめじ)とは?
竹久夢二(1884-1934)とは、大正ロマンを代表する叙情画家で詩人です。竹久夢二は、様々な色や柄の着物姿の女性を多く描いた画家で、その独特なスタイルは、「夢二式美人画」とも称されるほど。
本名は、竹久 茂次郎(たけひさ もじろう)。
画家、竹久夢二(たけひさゆめじ)とは
竹久夢二は、日本画や水墨画、油彩画、木版画、さらにはデザインの分野など多彩な作品を残す一方で、童謡や詩、童話の創作などにも才能を発揮しました。さらに、詩と絵画を融合した芸術を開花させた人物でもあります。
竹久夢二(たけひさゆめじ)美術館
平成2年(1990年)に開館した、竹久夢二の作品を展示・所蔵する美術館です。
昭和59年(1984年)に、鹿野琢見(かの たくみ)氏によって設立された弥生美術館から独立し、竹久夢二の作品を常設しています。大正ロマンを象徴する竹久夢二の世界観に夢をはせることができるでしょう。
「KAWAII」文化は金沢と竹久夢二から
「KAWAII」という言葉は、現在ではバンコク共通語となり、日本の「かわいい文化」は世界に広がっています。
この、「かわいい」と言う言葉ですが、いつごろから使われ始めたかご存知でしょうか。
じつは、「かわいい」と言う言葉が広まったのは、ロマンチックなイラスト・挿絵・美人画で大正時代の乙女心を魅了した竹久夢二が書いた叙情的な「夢二式美人」の流行がきっかけでした。
竹久夢二の作品には、それまでの古典的な浮世絵にはなかった「せつない思い」や「あこがれ」など少女たちの叙情的な感情が溢れています。
そして、その特徴的な「夢二式美人」の最初のモデルとなったのが、竹久夢二の最初の妻でもある金沢市、味噌蔵町(現大手町)出身の「岸たまき」です。つまり「KAWAII」「かわいい」文化の本当の原点は、金沢市の中心部にあったと言えるかもしれませんね。
まとめ
竹久夢二の作品は、着物としても展開されております。あなたも大正ロマンの美のエッセンスを取り入れて、着物ライフの幅を広げてみてはいかがでしょうか。