茶羽織(ちゃばおり)とは?わかりやすく説明
茶羽織(ちゃばおり)とは?
茶羽織とは、着物の羽織の一つです。
茶羽織は、普通の羽織とは異なり、脇にマチがありません。腰が隠れる程度の短い羽織で、作るにあたって生地が少なくて済み、半反で1着作ることができます。
よく旅館などで出される羽織と言えば、わかりやすいかもしれませんね。
茶羽織(ちゃばおり)の特徴とは?

・脇のマチがない
・丈が腰くらいの短め
・袖が短めで元禄袖にしたてられている
・羽織紐は使用せず、衿(えり)に縫い付けられた共布の紐を結んで着用する
・一反から2枚の茶羽織を仕立てられるほど、用布が少なくてすむ
・丈が短いことから茶羽織を着用し、正座をしても裾がシワにならなくてすむ
・家庭着として用いられており、外出用としては不向き
・「茶羽織」という名前ではあるが、お茶の席には用いない
・“前下がり”と呼ばれる、脇より前中心を長めにする仕立て方をしないものもある
茶羽織(ちゃばおり)の仕立て方
茶羽織を仕立てる際には、丈は身長の1/2から2~3cm引いて採寸します。袖丈は羽織丈の1/2に7~8cm加えたくらいにしておくことで着用したときに袂(たもと)の先が親指の先同じくらいになり、羽織丈とのバランスが取れて格好良く着られます。
袖の丸みは、15cmくらいの元禄袖です。裄(ゆき)は着物の裄より1cm加え、後ろ身頃の幅を見八つ口のところで着物の幅に1cmほど加えます。また着物の振りが出ないように、袖幅、袖付けは着物の寸法に1cm加えておくようにします。
使用する生地は好みや、着用時期によって袷仕立(あわせじたて)、単衣仕立(ひとえじたて)にしましょう。
まとめ
茶羽織は、着物の羽織の一つです。
旅館などで着用する羽織のほか、二部式着物、茶衣着の上衣として旅館や和食を提供するレストランなどでも見受けられます。

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