内祝いとは?本来の意味や種類、相場や時期、子どもの行事についても解説

内祝い#内祝い

内祝いとは

「内祝い」とは、お祝い事を親しい人たちと共有して祝う日本ならではの文化です。しかし、ここ最近の「内祝い」はいただいた「お祝いのお返し」という意味合いが強くなってきました。
そこで、「内祝い」の本来の意味や種類、費用の相場や贈る時期などを詳しく紹介します。
子どもの行事の内祝いもまとめて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

内祝いとお返しの違い

最近は「内祝い」と、お祝いをいただいたときの「お祝い返し」を混同している方が多いようです。
そこでまずは、「内祝い」と「お返し」の違いを説明します。

内祝いの本来の意味

「内祝い」とは本来、結婚や出産など、身内におめでたいことがあった場合に、周囲の人と喜びを分かち合い、感謝の気持ちを伝えるために贈るお祝いのこと。

昔は「幸せのお裾分け」の意味合いが強く、身内に起こったおめでたい出来事を、親族や近所の方々を招いて報告したり、宴席をもうけてお祝いしたことに由来しています。

そのため、お祝いをいただいたことに対する感謝の気持ちを伝える「お返し」とは、意味合いが少し異なります。

最近の内祝いの意味

この場合のお返しとは、おめでたいことに対してお祝いの品を贈ってもらった際に、お礼として準備する「お祝い返し」のこと。

しかし最近では、「内祝い」と「お祝いのお返し」の意味合いが混在して使われることも多くなってきました。

前述した通り、もともと「内祝い」はお祝い事があった家が「喜びのお裾分け」として行うものでしたが、内祝いを行うまでの間に先にお祝いをいただくことも多いため、いまでは「内祝い」も「お祝い返し」の意味合いが強くなってきています。

内祝いの種類

では、「内祝い」にはどんな種類があるのか。また、どんな場面で贈るのでしょうか。
代表的なものをいくつか紹介します。

・出産
無事に元気な赤ちゃんが生まれたことの報告と、喜びを兼ねて贈る内祝いです。

・結婚
入籍や結婚したことの報告やお礼を伝える内祝いです。

・入学
小・中学校や高校、大学など、進学や入学した喜びを伝える内祝いです。

・新築祝い(引っ越し)
家を新築した際や、新居など別の住居へ引っ越ししたときの内祝いです。

・快気祝い
病気が治り元気になった、手術や療養が終わって退院するなど、「快気祝い」を兼ねた内祝いです。

・開業・開店
新規に会社や事業をスタートさせたり、お店を開店した際に贈る内祝いです。
事務所や店舗を移転、新築した場合にも内祝いをする場合があります。

内祝いの相場

前述した通り、「内祝い」と「お祝いお返し」はもともと違うものですが、最近はお祝いごとが落ち着いてから内祝いを贈るケースが多く、先にお祝いをいただいた後に、お返しのような形で内祝いを贈るスタイルが主流です。

このような場合には、先方から贈られたお祝いの半額から3分の1程度の内祝いを用意するのが一般的。
それ以上のものを贈ると「お祝いが安かったかもしれない」と不安にさせたり、気を遣わせてしまう可能性があります。

そのため、お返しとしての内祝いを贈る場合には、いただいたお祝いの額を超えないように気をつけることが大切です。

内祝いを贈るタイミング

内祝いを贈るタイミングとしては、例えば、出産の内祝いならお宮参りの後に、入学の内祝いなら入学式から1カ月以内に送るのが目安です。

結婚の内祝いの場合、入籍前にお祝いをいただいたなら入籍後に、入籍後にいただいたなら、いただいた日から1ヶ月以内に贈るようにします。

お見舞いの返礼という意味がある快気祝いは、退院後または回復してから1週間〜1ヶ月以内が目安。職場復帰のタイミングに合わせて贈る場合は、復帰日に合わせて準備するとよいでしょう

かなり早い時期にお祝いをいただいた、忘れた頃にお祝いが届いたなど、さまざまなケースがありますが、概ねお祝いをいただいた日から1ヶ月以内にはお返しをすることが大切です。

1ヶ月以上経ってしまいそうな場合には、必ず、先にお礼の連絡を入れておきましょう。

子どもの行事と内祝い

お宮参りや七五三など、子どもの行事はそのほとんどが身内だけのお祝い事となるため、内祝いは必要ないとされてきました。

しかし最近は、いただいた「お祝いのお返し」として贈るケースが増えています。

食事会が内祝いを兼ねることも

内祝いの金額は、いただいたお祝いの半額から3分の1程度が目安とされています。
どの行事も、お祝いをいただいた後1ヶ月以内を目安に、内祝いを贈るのが一般的です。

また、行事当日のお食事会が内祝いの役割を兼ねていることが多いため、食事会に出席された方には内祝いを贈る必要はないと考えられています。

主な子どもの行事と内祝いの目安

主な子どもの行事と、その行事の内祝いの相場やタイミングを表にまとめてみました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

行事名相場贈る時期内容
出産内祝い親族は10,000円~30,000円程度。友人・知人は3,000円~5,000円程度生後1ヶ月(お宮参りの頃)が一般的。遅くとも生後2ヵ月までに贈る子どもが生まれたことを祝う
お七夜(命名式)3,000円~5,000円程度生後1カ月頃。お宮参りのタイミングで贈る命名書を披露する儀式
お宮参り5,000円~10,000円程度お宮参り後、数日から2週間以内。遅くても1カ月以内に生後1カ月に神社で健やかな成長を祈願
お食い初め3,000円~10,000円程度お祝いをいただいた後、1カ月以内一生食べ物に困らないよう願う儀式
初節句(桃の節句・端午の節句)5,000円~10,000円程度桃の節句は3月下旬、端午の節句は5月下旬までに贈る健やかな成長を祝う
七五三5,000円~10,000円程度1週間以内が理想。遅くとも2週間以内に贈る子どもの成長を3・5・7歳のときに祝う
入園・入学内祝い3,000円~10,000円程度入園・入学後1ヶ月以内新たな学業の門出を祝う
卒園・卒業内祝い3,000円~10,000円程度卒園・卒業後10日以内。入学・就職前に贈る努力と成果を称える

内祝いを贈るときのマナー

内祝いを選ぶときや、贈る相手によって気をつけて欲しいことがあります。

目上の方にアンダーウエアは避ける

目上の方へ贈る内祝いでは、肌着や靴下などのアンダーウエアは失礼にあたります。
現金なども良くない印象を与えるため、避けたほうがよいでしょう。

喪中の方には四十九日が終わった頃に

喪中の方からお祝いをいただいた場合、すぐにお返しをしていいのか迷う方が多いと思います。

お祝い返しとしての内祝いを贈るのはマナー違反ではありません。できれば四十九日が終わった頃に贈るようにするとよいでしょう。

結婚内祝いに刃物はNGの地域も

地域によっては、内祝いにふさわしくないと考えられている物もあります。
例えば、「縁を切る」を連想させる刃物や、弔事の贈答をイメージさせる茶葉など。
問題のない地域のほうが多いかもしれませんが、先方のリクエストでない限り避けたほう無難です。

のし・水引きの選び方・表書きの書き方

内祝いには、のしの付いているのし袋やのし紙を使用します。

贈り物を結ぶ紐である水引きは、出産や入学などの繰り返し祝いたいことには紅白の蝶結びを、結婚の内祝いや快気祝いなどの一度きりでよいことには紅白の結び切りを使います。

表書きには「内祝」、名前のところには贈り主(お返しを贈る方)の名前を書きます。
例えば、結婚の内祝いなら、新郎新婦の名前を入れます。
お宮参りや七五三など、子どもが主役の場合には、子どもの名前を記入するのが一般的です。

お礼状やお礼のメッセージを添えて

内祝いに添えるお礼状は必ずしも必要ではありませんが、手渡しできない場合には、メッセージでもいいので同封するのが一般的です。

きちんとしたお礼状を添えることができれば、感謝の気持ちが伝わりやすくなり、より丁寧な印象を与えることができます。

とくにお祝いのお返しとして贈る場合には、お礼状を添えて感謝の気持ちを伝えることをオススメします。

内祝いに人気の贈り物

内祝いとして人気が高い物のは、日持ちのする焼き菓子や健康志向のジャムやドレッシング、実用的な台所用洗剤や入浴剤、贈られた方が好きな物を選べるカタログギフトなど。

また、お宮参りや初節句、七五三などの子どもの内祝いの場合は、子どもの名前や写真を入れた商品を贈る方も多いようです。

相手の方の健康状態や好き嫌いなど、詳しい情報がわかるようなら、それらを考慮して、内祝いのギフトを選ぶことが大切です。

まとめ

本来、内祝いは「内輪のお祝い」という意味であり、お祝いのお返しとは異なりますが、いまではお祝いのお返しとして贈られることが増えてきました。

早めにお祝いをいただくと、こちらも早めにお返ししなければと思いがちですが、結婚の内祝いなら入籍や結婚式後に、入学や卒業なら式典後に、お宮参りならお宮参りが終わったあとに、無事に終わった報告と感謝の気持ちを込めて、内祝いを贈ることが大切です。

内祝いを渡すタイミングは行事によってそれぞれ異なりますが、お祝いをいただいた日から遅くとも1カ月以内に贈れば問題はありません。

大切な人にしっかりと感謝を伝える貴重な機会と考え、内祝いの品物を準備することをオススメします。

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