振袖美人 綺麗に見える 振る舞い・マナー講座
振袖を美しく見せるためには、振袖の着こなし方、マナーを知らなければ着こなすことはできません。
ここでは振袖のマナーを学び、ワンランク上の女性を目指しましょう。
振袖は立ち方・座り方・食事作法など、ちょっとした粗雑な動きでも着崩れの原因になってしまいます。
また、ちょっとした立ち振る舞いを知っているかどうかで、振袖姿にも大きな差がでます。
ポイントを意識して自信をもって振袖を着こなしましょう。
1・姿勢
姿勢・手の位置・つま先の3点がポイント
NG
猫背
手がだらんとしている
足を開く、外股気味
OK
背筋を伸ばす
やや内股気味でつま先を軽く前後にずらす
両腕は軽く曲げ、帯の下あたりで自然に重ねるとエレガントに見えます。
2・歩き方
背筋を伸ばし、小さめのやや内股気味の歩幅で歩きましょう。
NG
大股の早歩き
裾から足首が見える
草履をひきずる
OK
背筋を伸ばす
やや内股気味に小さめの歩幅
振袖の裾がはだけないように歩きましょう。
3・椅子の座り方
背筋を延ばして帯が潰れないように浅めに腰掛けましょう。
NG
深く腰かけ、背もたれに体を預け、帯が崩れる
袖が床につく
足を投げ出す
OK
イスの右側に立ち、左手で袂を持ち上げます。
右手で上前を押さえ、左側から座ります。
椅子の座面半分くらいに浅く腰掛けます。
振袖の袂はそのまま重ねて座った膝の上にかけるように置きます。
足を揃えて手を添えて抑えましょう。
4・正座の座り方
NG
猫背・両足を離して座る
OK
背筋を伸ばして両足を揃えて座ります。
立ち上がる時は裾を踏まないように気をつけましょう。
5・階段の上がり下がり
NG
袖を持たず普段どおり勢いよく昇降
裾や袖を引きずる恐れがあります。また、足がのぞくと美しくありません。
OK
体を少し斜めにする。
袖:袖を床につかないあたりまで持ち上げてまとめて片手で持ちます。
裾:上前を軽く持ち上げる。この時ふくらはぎが見えないように注意しましょう。
6・車の乗り降り
お尻から上品に腰掛けるのがポイント
NG
頭から先に入る
裾から足首、ふくらはぎが見えてしまいます。
背もたれに体を預けて帯がつぶれてしまいます。
OK
お尻から座席に入り、腰をかけます。
袖を膝にまとめて両足を揃え、スライドさせるように足を中に入れます。
帯が潰れないように背もたれに体を預けない
降りるときは両足を揃えてスライドさせ、着地し、頭をぶつけないようにゆっくりと体を起こして降りましょう。
7・手を上げる時
肘、前腕を大きく見せないようにするのがポイント
NG
袖口から肘や前腕が大きく見える
OK
両脇を閉め、手首の袖口を軽く押さえ、腕が露出しないように気をつけましょう。
8・落としたものを拾う時、しゃがむ時
しゃがんだ時、袖が地面につかないようにするのがポイント
NG
裾や袖が地面や床につく。雨の日や床が汚れているとお着物の汚れの元になってしまいます。
OK
袖が地面につかないように片手で持ちます
9・挨拶
背筋を伸ばし、両手、両足を揃えて上体を静かに前に傾けましょう。
頭だけを下げるのではなく、腰を折るように状態を静かに前へ傾けましょう。
目線も下げます。
10・化粧室
なるべく洋式のお手洗いを選びましょう。両袖の端を帯締めに挟み込み、着物、襦袢、裾よけと重なった順番に持ち上げてください。
手を洗うときは袖口を濡らさないように注意しましょう。
11・食事
手を伸ばして遠くのお皿を取ったり、乾杯の時に高く腕を挙げすぎないように注意しましょう。
ナプキンやハンカチを襟に挟んだり、膝下に置いて万が一の汚れに備えましょう。
いつもとは違う振袖姿。姿勢を正して,動作は小さめに。おしとやかな気分で成人式を迎えましょう。