紅花(べにばな)とは?紅花紬(つむぎ)についてもわかりやすく説明

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紅花

紅花(べにばな)とは?

紅花

紅花とは、黄色から赤になる花を咲かせるキク科の一年草です。紅花は昔、末摘花(すえつむはな)、紅藍(べにあい)、久礼奈為(くれない)、呉藍(くれのあい)などと呼ばれていました。「呉藍」には諸説あり、中国の呉の国から伝わった染料という意味や、「呉」は高麗(こうらい)が訛ったものだという説もあります。

紅花の伝来

紅花は、原産地の中近東から、シルクロードを経て3世紀頃に日本に渡来しました。その後近畿地方で栄え、次第に全国に広まっていったといわれています。安土・桃山時代から江戸時代にかけて、藍茜(あいあかね)、紫根(しこん)とともに代表的な染料植物として京染めなどに使用されてきました。
江戸時代に最上紅花の栽培が盛んであった山形では、紅花が県花として指定されています。

紅花紬(べにばなつむぎ)について

紅花紬は、山形県米沢市で織られている紬です。
紅花紬には、紅(くれない)系の色を中心に黄色やオレンジ色などの縞柄(しまがら)や格子柄(こうしがら)などがあります。渋い色柄が多い紬の中では、優しく華やかさがあるのが特徴です。
紅花紬には、紬が本来持っている素朴な味わいに加えて、上品さもあるため、モダンで高級なおしゃれ着として年代関係なく愛用されています。

紅花紬(べにばなつむぎ)の着こなしについて

紅花紬の多くは、袷(あわせ)のおしゃれ着、「街着(まちぎ)」として着られます。
紅花紬初心者の方は、博多の八寸名古屋帯を合わせるのが良いでしょう。また、半幅帯や細帯なども活動的で軽快です。中級者になれば、おしゃれ用の袋帯。上級者なら塩瀬(しおぜ)や縮緬(ちりめん)の染め帯などを合わせる方も。

まとめ

紅花紬の着こなしについても触れてきましたが、もちろん決まりがあるわけではありません。自由に自分なりの着こなしを楽しんでみましょう。

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