もじり織りとは?わかりやすく説明
もじり織りとは?
もじり織りとは、経糸(たていと)をねじりながら緯糸(よこいと)と交錯させながら織る織り方です。もじり織りとは、からみ織りとも呼ばれています。平織や綾織り、繻子織(しゅすおり)のどれにも属さない独立した織り方です。経糸同士をねじることで隙間が生まれ、通気性が高い布になります。
もじり織りの特徴とは?
もじり織りの特徴は以下のようなものが挙げられます。
・通気性に優れ、軽やかでやわらかい風合いがある
・目が粗い場合でも目よれが発生しない
・織り方や使用する糸によって雰囲気の異なる布になる
もじり織りの種類
もじり織りの種類とそれぞれの特徴は以下の通りです。
〇紗(しゃ)→緯糸1本に対して経糸が絡み付く織り方。糸が太く、織の密度が粗いため透け感があります。
〇絽(ろ)→基本的な構造は紗と同様で、緯糸の奇数本ごとに経糸同士をもじっておられています。
〇羅(ら)→複数の経糸同士をまとめてもじることで経糸が少し斜めに走ります。
〇網捩り(あみもじり)→目が細かくなる織り方です。
〇籠目捩り(かごめもじり)→規則的に織られた織り方です。
〇文羅(もんら)→網捩りと籠目捩りを組み合わせた織り方で、密度の違いによって文様を表しています。
もじり織りの着物の着用シーズンとは?
もじり織りの着物は、さらさらとした手触りと柄の透け感などの特徴があることから、6月から9月の暑い時期に着用するのに適しています。
ただし、昨今では地球温暖化の影響によって4月下旬から着用し始める人もいます。
まとめ
もじり織りの着物は、表面に透け感がでることから涼し気な印象になります。
紗や絽、羅などの着物をお召しになる際は、もじり織りで織られている生地をよくご覧になってみてくださいね。
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