羽織紐とは?結び方や選び方について紹介!着物にプラスでおしゃれ度アップ!わかりやすく説明
羽織紐とは?

羽織紐とは、着物の羽織を着用した際に胸元が開かないように前を留めるために用いられる装飾的な紐のことです。羽織紐には、組紐にとんぼ玉を通すタイプやマグネットタイプのものもあります。
単に実用品としてだけでなく、着物姿をより美しくかつ個性を表現するためのアクセサリーとしての役割も担っています。
羽織紐の基本的な役割
羽織紐は、基本的に羽織の前を留める役割を果たしています。これによって、羽織が風で開いてしまうのを防ぎ、着物姿を美しく保ってくれます。
また、礼装としての格を整える役割があります。成人式などの晴れ舞台では、正装としての重厚感を演出するために、羽織紐の結び方や紐の太さなどにもこだわりを表現するのが一般的です。
さらに、羽織紐には装飾品としても重宝され、着物全体の印象を左右すると言っても過言ではない存在です。羽織紐は、素材や色、デザインを変えることで、華やかさや上品さ、そして個性もプラスすることができます。
羽織紐の太さで与える印象が変わる
羽織紐の太さによって、与える印象が変わります。細めの羽織紐は軽やかで繊細な印象を与えやすく、普段のお出かけ用としても合わせやすいでしょう。一方、太めの羽織紐は存在感が出るため、羽織姿を引き締めたい場合などに合わせるのが最適です。また、羽織の生地が薄い場合は細め、厚みのある羽織にはやや太めを合わせることで、全体のバランスが良くなります。
羽織紐の結び方
羽織紐の結び方を2種類ご紹介します。
■こま結び
1.着物と同様に紐の左側を上にして交差させて、交点にかける。
2.右を輪にくぐらせる。
3.結び目の真ん中をきれいに整えて完成。
■叶結び
1.左右の紐を二つ折りにしてから交差させて、左を輪に通す。
2.続いて右も輪に通す。
3.結び目をきれいに四角く整えて完成。
2つ目に紹介した「叶結び」はお守りの紐を結ぶ際にも用いられています。縁起がよい結び方なので、初詣などにもおすすめですよ。
羽織紐の選び方

羽織紐は、コーディネートのアクセントとなるため、全身の色や羽織紐の大きさなどのバランスを考えて選ぶことが大切です。分かりやすく言うと、スーツに合わせるネクタイを選ぶような感覚で選ぶと良いでしょう。
■着物と帯とのバランスを楽しむ
羽織紐を選ぶ際には、着物や羽織だけではなく、長襦袢の半衿の色や帯の色なども考慮するとコーディネートしやすくなります。
たとえば、淡い色の着物に濃い色の羽織紐を合わせることで、メリハリのあるコーディネートが完成します。逆に色鮮やかな着物には、パステルカラーの羽織紐を合わせると、ふんわりしたやさしい雰囲気を演出することができます。
また、羽織紐のデザインも重視したいところです。礼装の際には、大振りの房付きの羽織紐を使うことが多く、第一礼装である黒紋付羽織袴を着用する際には「白色」の羽織紐を使うと決められています。普段着やおしゃれ着として着用する場合には、特に決まりはなく、房が小振りのものや房無しのスッキリ見えるものが人気となっています。
■季節感も考慮する
羽織紐の素材は、着物姿に個性をプラスするためには重要な要素となります。選ぶ素材によっては、見た目の印象だけでなく、季節感も表現することが可能です。
たとえば、夏なら涼しげなガラスやビーズ、レース素材の羽織紐を身につけることで、見た目にも涼やかでさわやかな印象を与えることができます。また、寒い季節には温かみのある組紐やファー素材の羽織紐を選ぶことで、ほっこりとした暖かみを感じられます。
このほか、絹の羽織紐は、やわらかな光沢としなやかさが特徴です。強い輝きはありませんが、糸の表面に自然なツヤが出ることから着物の生地に馴染みやすい素材と言えます。落ち着いた雰囲気の色を選ぶことで、礼装のみならず、日常使いの着物にも合わせることができます。
■羽織丈とのバランスを考慮する
羽織紐を選ぶ際には、羽織丈とのバランスを考慮することも重要です。羽織紐が長すぎる場合、だらしない印象を逆に短すぎる場合窮屈に見えてしまいます。
一般的な羽織紐の長さは、18㎝~22㎝程度が目安とされています。ただし、羽織の長さによって最適な長さは異なります。そのため、丈の長い羽織には長めの羽織紐を、丈の短い羽織には短めの羽織紐を合わせるとバランスが良く見えます。
さらに、羽織紐の結び方によっても長さの印象は異なります。結び目を大きくした場合、羽織紐が短く見え、逆に結び目を小さくした場合には、羽織紐が長く見えるでしょう。したがって、羽織紐を選ぶ際には、実際に羽織を試着して全体のバランスをチェックしながら選ぶようにしましょう。
羽織紐の種類とは?

~形状の種類~
◆丸組み:紐が丸く組んであるもの
◆平打ち:紐が平なもの
◆無双:とんぼ玉や天然石などを紐に通したもの
~房の種類~
◆切り房:糸を束ねたもの
◆撚り房:撚り糸を束ねたもの
◆梵天:小振りなボール状のもの
~紐の付け方の種類~
◆直付(じかづ)け:羽織に直接紐を通して取り付けるもので、ストラップの要領で使う
◆鐶付け(かんづけ):金具を用いて取り付けるもので、マグネットタイプやアクセサリー感覚で楽しめるものも多い
羽織紐のルールとは?
昨今においては、女性が正装の際に羽織を用いることはほとんどありません。
かつては、入学式や卒業式で母親が色無地等の着物に黒の絵羽織を合わせるコーディネートが流行していましたが、今ではあまり見かけなくなりました。
そのため、和装をする際に最も気にかけるべき「格」についてですが、羽織紐に関しては現在販売されている商品は、ほとんど普段着用と考えて良いでしょう。
ただし、1点気にして頂きたいのは、「帯締め」との組み合わせです。「帯留め」および「石の組み出し帯締め」の場合においては、糸のみで組まれたタイプを合わせておきましょう。
その理由は、単純に「固いもの同士がぶつかると、お互い傷付けたり壊れたりする危険性があるため」です。また、歩くたびにぶつかってしまうことで、音が鳴るのも気になってしまいますよね。
まとめ
羽織紐は、着物のコーディネートの幅を広げるのに一役買ってくれる非常に優れたアイテムです。ぜひさまざまな種類の羽織紐をそろえて、着用シーンやその日の気分に合わせたコーディネートすることで、着物ライフをより華やかに演出してみてはいかがでしょうか。
#羽織紐とは #羽織紐 #着物用語辞典

きものレンタリエ編集部では、着物用語の基礎や結婚式・お宮参り・七五三・成人式・卒業式・初節句などの情報などを着物知識豊富なメンバーが様々なコンテンツにて配信しております。
メールマガジン、Youtube、X(旧Twitter)、Instagram、LINE@でも情報を配信しております!
ぜひそちらもチェックしてみてください!!

