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羽織紐とは?結び方や選び方について紹介!着物にプラスでおしゃれ度アップ!

着物の豆知識

紋付き羽織袴を着た男性と色打掛を着た女性

羽織紐とは?

様々な羽織紐の留め具

羽織紐とは、着物の羽織の胸元が開かないように留める紐のことです。
結ぶタイプだけではなく、組紐にとんぼ玉などを通すタイプ、昨今ではマグネットタイプの羽織紐もあります。

羽織紐の結び方

羽織紐の結び方を2種類ご紹介します。

■こま結び
1.着物と同様に紐の左側を上にして交差させて、交点にかける。
2.右を輪にくぐらせる。
3.結び目の真ん中をきれいに整えて完成。

■叶結び
1.左右の紐を二つ折りにしてから交差させて、左を輪に通す。
2.続いて右も輪に通す。
3.結び目をきれいに四角く整えて完成。

2つ目に紹介した「叶結び」はお守りの紐を結ぶ際にも用いられています。縁起がよい結び方なので、初詣などにもおすすめですよ。

羽織紐の選び方

紋付き羽織袴を着た男性と色打掛を着た女性

羽織紐は、コーディネートのアクセントとなるため、全身の色や羽織紐の大きさなどのバランスを考えて選ぶことが大切です。分かりやすく言うと、スーツに合わせるネクタイを選ぶような感覚で選ぶと良いでしょう。
羽織紐を選ぶ際には、着物や羽織だけではなく、長襦袢の半衿の色や帯の色なども考慮するとコーディネートしやすくなります。
また、礼装の際には、大振りの房付きの羽織紐を使うことが多く、第一礼装である黒紋付羽織袴を着用する際には「白色」の羽織紐を使うと決められています。普段着やおしゃれ着として着用する場合には、特に決まりはなく、房が小振りのものや房無しのスッキリ見えるものが人気となっています。

羽織紐の種類とは?

グレーの羽織袴を着た男性

~形状の種類~
◆丸組み:紐が丸く組んであるもの
◆平打ち:紐が平なもの
◆無双:とんぼ玉や天然石などを紐に通したもの

~房の種類~
◆切り房:糸を束ねたもの
◆撚り房:撚り糸を束ねたもの
◆梵天:小振りなボール状のもの

~紐の付け方の種類~
◆直付(じかづ)け:羽織に直接紐を通して取り付けるもので、ストラップの要領で使う
◆鐶付け(かんづけ):金具を用いて取り付けるもので、マグネットタイプやアクセサリー感覚で楽しめるものも多い

羽織紐のルールとは?

男性の羽織紐についてご紹介してきましたが、女性の場合についても少しお話しておきます。
昨今においては、女性が正装の際に羽織を用いることはほとんどありません。
かつては、入学式や卒業式で母親が色無地等の着物に黒の絵羽織を合わせるコーディネートが流行していましたが、今ではあまり見かけなくなりました。
そのため、和装をする際に最も気にかけるべき「格」についてですが、羽織紐に関しては現在販売されている商品は、ほとんど普段着用と考えて良いでしょう。
ただし、1点気にして頂きたいのは、「帯締め」との組み合わせです。「帯留め」および「石の組み出し帯締め」の場合においては、糸のみで組まれたタイプを合わせておきましょう。
その理由は、単純に「固いもの同士がぶつかると、お互い傷付けたり壊れたりする危険性があるため」です。また、歩くたびにぶつかってしまうことで、音が鳴るのも気になってしまいますよね。

まとめ

羽織紐には様々な種類がありますね。
着用シーンに合わせてコーディネートすることで、着物ライフを より華やかに演出してくれるアイテムです。

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