PC

衣桁は着物を掛けるための家具?その他の用途もご紹介!

着物の豆知識

衣桁

衣桁とは?

衣桁(いこう)とは、着物を掛けるための家具のことで、いくつかの細い木を組み合わせる形で出来ており、特に土台部分は安定感のある丈夫な気が使われています。

衣桁は、和服を着る習慣がなくなった現代ではあまり目にすることもなくなりましたが、呉服店などに行くと着物を展示するために用いられているかと思います。

衣桁にはいくつかの種類がある?

衣桁の種類は大きく分けて2種類。それぞれ異なる形状をしています。

「衝立式(ついたてしき)の大名衣桁」

衝立式の大名衣桁は鳥居(とりい)のような形状をしていて、柄がよく見えるように着物を掛けることができます。
呉服店など主に業務用として扱われており、展示用の振袖・留袖・訪問着などが掛けられることが多いでしょう。
業務用として扱われる大名衣桁には、漆塗りや蒔絵が施された高級品が用いられることが多いです。

「屏風式(びょうぶしき)の衣桁(いこう)」

屏風式の衣桁も鳥居のような形状をしていますが、真ん中で折りたたむことができるL型の形状なのが特徴です。このような形状であることから、部屋の角に置くことができるため一般家庭向きであり、たまに旅館でも目にすることができるかと思います。現代では日常的に用いられることはほとんどなくなりました。
屏風式の衣桁は、着物をたたんで掛けて一時的に保管するために使用するのが主な用途で、昔は嫁入り道具としても扱われていたようです。
また、素材は木製をはじめ、プラスチック製などもあります。

衣桁は着物をかける以外にも使い道がある?

衣桁の中には、上段や中断にフックが付属しているタイプもあり、このようなタイプだと着物を掛ける以外にも変わった使い方をすることが可能です。
例えば、着物ハンガーや洋服ハンガー、帽子、バッグ、長さのある紐類、また配線コードなど…高さのある衣桁は様々な応用ができそうですね。

旅館に衣桁(いこう)があったらぜひご活用を!

旅行先の旅館などのお部屋に衣桁が置いてある際には、ぜひ活用してみて下さい。浴衣を畳める方はたたんだ状態で。たたみ方が分からないという方は、洋服ハンガーに浴衣を掛けてから利用してみて下さい。
衣桁に浴衣や羽織を掛けることで、旅館に泊まるという和の雰囲気をより一層感じられるかと思います。

その他着物を掛けるための和装ハンガー「衣紋掛け(えもんがけ)」とは?

衣桁が現代版ハンガーラックであるのに対して、衣紋掛けは、着物を陰干しする際に用いる着物用ハンガーのことです。
衣紋掛けは、横棒の幅が長く、袖口が長い着物でもきれいに掛けられるようになっています。
着物の収納道具の中でも、必須アイテムの一つと言えます。

まとめ

いかがでしたか?衣桁は着物用のハンガーラックということでした。
着物の大敵は湿気によって起こるカビです。着物を着終わったあとの陰干しは最低限のお手入れかと思います。
最近では一般家庭であまり目にすることはなくなってしまった衣桁ですが、もし先代からの名残などで家にあるといった場合には、ぜひ上手に活用し大切な着物を長くご愛用できるようにしましょう。

LINE@友達登録で300円オフクーポン