袷とは?わかりやすく説明
袷とは?
袷(あわせ)とは、二枚の生地を縫い合わせて仕立てた裏地付きの仕立て方のことを言います。
袷とは対称的なものとして挙げられるのが、単衣(ひとえ)です。
単衣は一枚のみの生地で裏地なしの仕立て方を言います。
袷と単衣は具体的にどんな特徴があるのか、続いてお話していきます。
袷の着物ってどういうもの?
二枚の生地で仕立てた裏地付きの袷着物は、透ける心配がなく、暑い季節以外は着られる素材であるため年間を通して着られる時期が最も長い着物だと言えるでしょう。
街中でも何気なく目にする機会が多いのが袷着物だと思われます。
このように、着用時期に特別な決まりはなく、暑くなければ通年いつでも着ても問題はありません。
袷着物の裾をめくってみると、表地と裏地の生地が異なるのも特徴の一つとして挙げられます。
袷の着物の着用シーンとは?
袷の着物は、結婚式やお子さまの入学式やパーティーなど、さまざまなシーンで着ることができます。
袷の着物をTPOに応じて選ぶ際には、着物の格や種類を見ながら決めるようにしましょう。
袷の着物の選び方とは?
袷の着物は季節や気温に合わせて選ぶことで、オシャレにそして快適に着用することができます。ここでは、袷の着物の季節に合わせた色が柄の選び方をご紹介します。
~季節感の合う色や柄を選ぶ~
着物を選ぶ際にも、洋服と同じように季節に合う色や柄のものを選ぶことでより一層オシャレに着こなすことできます。
袷の着物は夏の暑い季節以外の秋や冬、春に着ることが多いためそれぞれ着る季節によって色や柄を選んでみてください。
◆秋
実りの季節である秋には、茶色や朱色などの赤みのある暖色系がおすすめです。
柄は紅葉や桔梗、ブドウなどをチョイスすると秋らしさがアップします。
◆冬
寒い時期である冬には、寒さを感じさせない華やかな色の袷着物がおすすめです。
柄は梅や竹、菊などの柄を選んでみましょう。
◆春
草花が芽吹く季節である春には、パステルカラーやピンクなどの淡い色味の袷着物を選ぶのがおすすめです。
桜の時期には桜や牡丹の柄を選びましょう。桜の時期を過ぎたら、緑色や水色を選ぶとオシャレですね。
単衣の着物ってどういうもの?
一枚の生地で仕立てた裏地がない単衣着物は、初夏や秋口など少し暑さを感じられるようになったら、また真冬まで行かずとも少し肌寒いくらいの気候に適しています。
とはいえ、袷着物同様に着用時期の特別な決まりはなく、自分の体感に合ってさえいれば着用しても全く問題ありません。洋服で例えるなら、半袖のシャツにカーディガンを羽織っているくらいの状態と同じです。季節の変わり目には半袖や薄めの長袖など様々な着こなしをしている人が多いのと同じく考えると良いかと思います。
また、一枚しか生地が使われていないため、透けてしまわないか・とっさの動作で破れてしまわないかなど心もとないと感じる場合もあるかもしれません。そのような場合には「居敷き当て(いしきあて)」という布をお尻部分に付けることをオススメします。
いかがでしょうか?着物の代表的な2つの仕立て方である袷と単衣、特に着用時期にルールがあるわけではないので、それぞれご自分の体調や気温などに合わせて快適な方を選んで着物を楽しんで下さいね。
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