砂子(すなご)とは?わかりやすく説明
砂子(すなご)とは?
砂子とは、金箔の粉末のことです。砂子は、蒔絵(まきえ)または画面や料紙、短冊や色紙、襖紙(ふすまがみ)などに吹きつけたものです。
薄い膠液(にかわえき)で描いた絵の上に金や銀の箔(はく)をふりかけるようにして装飾します。細かく蒔かれた箔が砂のように見えることから、この名がつきました。
また同様に、一面に細かく蒔かれた砂のように見える砂子という地模様もあります。
金砂子(きんすなご)とは?
金砂子は、金箔を細かい粉状にしたもので金砂ともいいます。装飾効果をアップさせるために、金箔の粉末を接着剤で布地に蒔きつけます。絵画や蒔絵、襖地などに用いられます。
七夕の歌にある歌詞、金銀砂子(きんぎんすなご)
みなさんご存知の、「七夕の歌」。
歌詞の中に、“金銀砂子(きんぎんすなご)♪”と出てきますよね。
これも、金箔や銀箔を砂のように粉にしたもので、襖や蒔絵、色紙の装飾などに使われているもの。
詩の中では、金箔や銀箔の粉を夜空に輝く星々に見立てて、“星々が光り輝いている様子”を表現しています。
着物における砂子(すなご)
着物にも、砂子が使われます。着物に金砂子を施すことで、ゴージャスなデザインの中に上品さを感じることができます。
砂子綴れ(つづれ)の帯
そもそも「綴れ(つづれ)織り」は、織物の最高峰と言われています。模様を織り出す技法として最古の技法で、世界各地で織られてきました。
日本においては、平安時代から織り始められたようですが、本格的に国内で生産されるようになったのは、江戸時代になってからと言われています。
綴織は、経糸(たていと)が表面に出ることがなく、裏地にも表と逆の模様が出るという特徴があります。
砂子綴れの帯は、絹糸(きぬいと)に金銀などの細い糸状のラメを撚り合わせたもので織りあげられています。
まとめ
砂子はさまざまな場面で目にすることができます。
みなさんも見つけてみてはいかがでしょうか。
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