作り帯とは?わかりやすく説明

着物の豆知識#着物,#和装,#帯

赤い作り帯

作り帯とは?

青紫色の作り帯

作り帯とは、あらかじめ帯の飾り部分が作られているもののこと。また、多くの作り帯は「背中の飾り部分」と「胴帯に巻く帯部分」とは分かれていて、飾り部分は帯結び完成した状態になっているため自分で結ぶ必要がないのが特徴です。

作り帯と手結び帯の違いとは?

帯と言われてイメージするのは、だいたい一本の長い布地の帯ではないでしょうか。この帯を「作り帯」と分けて呼ぶならば、「手結び帯」と言います。
手結び帯は、一本の長い帯を使ってさまざまな形にアレンジして結ぶことができます。そのため、着用する着物や着用シーンに合わせて多様な帯結びが可能です。
着物初心者の方にとっては、帯結びが難しいというデメリットもあるかと思いますが、色や柄の種類が豊富で、自分が思い描く着物姿に近いイメージを作りやすいという特徴があります。
一方で、作り結びは、既に完成した状態の帯であるため、着物初心者の方であっても簡単に帯を締めることができます。着物を着るハードルが下がることで、チャレンジしやすいと言えるでしょう。

作り帯のメリット・デメリット

≪メリット≫
・巻く、付けるという動作だけで良いため誰でも簡単に使うことができる
・帯の柄が最大限美しく見えるように飾り部分が作られているため、帯結びがうまくできないという方でも、簡単にきれいな柄を出すことができる
・帯を結ぶという工程に手間や時間がかからない

≪デメリット≫
・あらかじめ形が決まっているため、帯結びのアレンジができない
・作り帯は、ほどいてたたむことができないため、収納の際にかさばってしまう

作り帯の種類

赤い作り帯を触る女性

・お太鼓用の作り帯…さまざまなシーンで使うことができる。
・半幅用の作り帯…紬や小紋、浴衣などによく合う帯のため、カジュアルシーンで着物を着用する場合におすすめ。
・七五三用の作り帯…七歳になると格式の高い袋帯を着物に合わせる方が多くなります。その際に手軽に着付けをしたい方におすすめ。
・振袖用の作り帯…成人式や結婚式で振袖を着用する際に役に立つ。短時間で帯が締められ、手結びで帯を結ぶのと大差のないフォーマルさと華やかさを演出できる。

まとめ

作り帯にもいくつか種類があることがお分かり頂けましたでしょうか。
着物のマナーを守ることにもつながるため、作り帯を使用する際には、合わせる着物や着用シーンによって適切なものを選ぶようにしましょう。

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