高下駄(たかげた)とは?わかりやすく説明
高下駄(たかげた)とは?
高下駄とは、歯の部分が高くなっている下駄のことです。高下駄は、普通の下駄よりも高さのある下駄で、足駄(あしだ)とも呼ばれます。
江戸時代に京都・大阪では、歯の高い下駄も低い下駄も全て「下駄」と呼んでいました。一方江戸では、連歯(れんし)のものを「下駄」といい、差歯(さし)の高いものを「足駄」と呼んで区別していました。つまり、京都・大阪でいう「高下駄」が、江戸の「足駄」、または、「高足駄」を指しています。
高下駄(たかげた)はファッションアイテム

そもそも下駄は、仕事のための履物として使われていました。それが、江戸時代になるとファッションアイテムへとなっていきます。
江戸時代、町人文化が開花すると、下駄がおしゃれアイテムとしての履物という意識が芽生えてきます。履物をつくる専門職人が登場したのもこのころと言われています。
本来、下駄は雨降りのときに履く物として重宝されていましたが、江戸時代中期頃以降になると、雨の日以外でも履くようになっていきました。
さらに、ファッションへの意識が高まってくると、背を高く見せたいという欲求も生まれてきます。
花魁(おいらん)下駄は、衣装や髪飾りが豪華になるにしたがって、バランスをとるために高くなっていき、江戸末期には非常に高く、重さもある大きなものが登場するようになりました。通常、下駄の歯(地面に接する部分)は二本なのですが、花魁さんが履く下駄は三本歯で高さも一般的な下駄よりも高く設計されています。高さがあることで、身長が高く見える上、目線も高くなり視界も変わるのです。
まとめ
下駄にもさまざまな種類があります。この機会に、高下駄について覚えておくのも良いかも知れませんね。

きものレンタリエ編集部では、着物用語の基礎や結婚式・お宮参り・七五三・成人式・卒業式・初節句などの情報などを着物知識豊富なメンバーが様々なコンテンツにて配信しております。
メールマガジン、Youtube、X(旧Twitter)、Instagram、LINE@でも情報を配信しております!
ぜひそちらもチェックしてみてください!!