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行儀(ぎょうぎ)とは?わかりやすく説明

着物の豆知識#着物,#和装,#和装小物,#着物の柄

行儀(ぎょうぎ)とは?

行儀とは、江戸小紋の柄のひとつです。江戸小紋柄の三役は、行儀のほかに「鮫(さめ) 」、「角通し(かくどおし)」があります。紋を入れることで略礼装にもなる格のある文様です。

行儀(ぎょうぎ)文様の特徴とは?

行儀文様は、細かい丸い点が斜めに連続した模様が特徴です。先端が半円形の彫刻刀を垂直に立てて彫り抜いた錐彫りの型紙で染められる江戸小紋であり、行儀はお辞儀をするときに身体を斜めに曲げることに由来した柄と言われています。

行儀(ぎょうぎ)には「礼を尽くす」という素敵な意味が込められている

先程も少し触れましたが、行儀の柄は、斜め45度に小さな点が規則正しく配列されています。これにより、行儀作法、「礼を尽くす」という意味を持つ文様です。身体を45度に傾けるお辞儀は、大切な相手に挨拶をする時の最も丁寧な姿とも言われます。折り目正しく礼を尽くす、そんな振る舞いにふさわしい文様が行儀なのです。

行儀(ぎょうぎ)文様の種類とは?

行儀文様には、「極行儀」、「中行儀」、「並行儀」があります。
極行儀は、3㎝四方に900余りの点々で埋め尽くされています。遠目には無地と見間違ってしまうほど微細な柄ですが、同じ「極」でも極鮫のやわらかい輝きに比べても直線的な並びの行儀の輝きには清々しさがあります。
中行儀は、極行儀に比べると、少し離れても行儀の柄がわかります。礼装にもふさわしい細かさと言えます。
並行儀は、点々の間隔が広くなり、フォーマルシーンだけでなく、カジュアルな着こなしにも合います。

行儀(ぎょうぎ)をはじめ、江戸小紋に合わせる帯とは?

塩瀬染めや刺繍の名古屋帯、名物裂(めいぶつぎれ)の半巾帯を合わせたりなど、さまざまにおしゃれを楽しむことができます。また、袋帯を合わせて、お呼ばれの席やパーティー、お茶事などにも着用すれば、付下げや色無地などとは一味違った着こなしで、素敵な時間を過ごせるのではないでしょうか。

まとめ

行儀が江戸小紋柄のひとつということがお分かり頂けましたでしょうか。
みなさんも、行儀文様の着物を身にまとって、素敵な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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