合羽(かっぱ)とは?わかりやすく説明

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合羽

合羽(かっぱ)とは?

合羽

合羽とは、雨具と防寒具を兼ねた外套(がいとう)の一種です。合羽は、15世紀後半における南蛮貿易によって渡来したといわれています。ポルトガル人が着ていた外套、スペイン語の「capa」をまねて作ったもので、着物の上に羽織りました。
元来、日本においては蓑(みの)を着ていました。しかしながら織田信長をはじめとする武将たちの舶来趣味が取り入れられ、江戸時代には衣生活に合わせてさまざまな種類のものが生み出されました。

合羽(かっぱ)に使用される素材とは?

合羽に使用される素材は、羅紗(らしゃ)、綿布、桐油紙(とうゆがみ)などがあります。袖(つむぎ)のない丸合羽や引きまわし、袖をつけた座敷合羽、鷹匠合羽(たかじょうがっぱ)などがあります。
鷹匠合羽は、後に被布(ひふ)や道行(みちゆき)コートへと発展していきました。
合羽の原料となる桐油紙は、合羽だけでなく、荷物や駕籠(かご)の被いや出産の際の敷物、お産合羽しても使用されてきました。

雨合羽(あまがっぱ)とは?

雨合羽とは、婦人用の「雨コート」のことです。雨や雪が降る日の外出の際に、着物の上に着るもので、防水加工した絹や交織(こうしょく)、合繊物の繻子(しゅす)織りや紬(つむぎ)織りをした無地物が多く用いられます。
汚れても目立たないように、玉虫系の色が使われることが多くなっています。仕立てる際には、長着を標準とし、裄(ゆき)や着丈をやや長めにつくるのが一般的です。

まとめ

合羽は雨の日や雪の降る日に雨具、防寒具として重宝されてきました。
ステキな合羽で、雨の日のお出かけも楽しく過ごしてみるのも良いでしょう。

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