綾織りとは?わかりやすく説明

着物の豆知識#着物,#和装,#着物の生地

綾織りとは?

綾織りとは、平織り・繻子織りと並ぶ織物の三原組織のひとつです。綾織りとは、経糸、緯糸3本以上で構成されており、経糸と緯糸を2本ずつ抜かして交差させて織られています。こうした糸の交差により、生地の表面に斜めに線として現れ、畝(うね)のように見えます。

綾織りの特徴とは?

綾織りの特徴には、以下のようなものが挙げられます。

・経糸または緯糸を浮かせて織る織り方のため、表面に綾目ができる
・平織りに比べて布地の質感が若干柔らかい風合いになる
・しわになりにくい
・伸縮性がある
・光沢感のある生地になる
・平織りに比べて、摩擦に弱い
・出来上がった模様が左右非対称になる

綾織りの代表的な例

・デニム
・サージ
・ギャバジン
・サキソニー
・チノクロス
・ビエラ
・フランス綾
・カルゼ
・ヘリンボーン
など

綾織りは他の織り方に比べて、種類の多い織り方です。

綾織りの種類

綾織りにはさまざまな種類があります。

〇変化斜文織り(ファンシーツイル)

変化斜文織りは、綾織りを基にして変化させて模様を描く織り方のことです。「フランス綾」とも呼ばれています。経糸や緯糸の順序を変えて斜文線を作ることによって、山形や杉の木のような模様を表現することができます。やわらかく落ち着いた光沢があり、高級感を演出してくれます。

〇破れ斜文織り(ブロークンツイル)

破れ斜文織りは、綾目がブツ切りになった織物です。デニムなどに使用される変化組織の綾織りで、綾目が途切れ途切れになるように織られているのが特徴です。

〇山形斜文織り

山形斜文織りは、綾織りを均等な山型模様にした織り方です。ヘリンボーンに代表される変化組織の綾織りに分類されます。

まとめ

綾織りは、デニム生地に代表される織り方です。
綾織りの着物はさらさらとして、しわになりにくいためおすすめです。

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