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背縫い(せぬい)とは?

着物の豆知識

背縫い(せぬい)とは?

背縫いとは、和裁において後ろ身頃の左右を縫い合わせること、またその縫い目のことを言います。着付けをした際に、背縫いが背中の真ん中にくるのが美しいとされています。

背縫いの意味や効果とは

背縫いには、様々な意味や効果があると言われています。
たとえば、背中部分に大紋を付けることが多い半纏(はんてん)や法被(はっぴ)では、背縫いによって柄がずれてしまうことがあります。そのため、あえて時間や手間をかけて縫い上げられています。こうすることで、小幅生地しかなかった時代の仕立て方の良い伝統を継承していくことができますね。
また、背縫いは一本の筋が大紋を貫く様に見えることから「筋を通す」という意味があります。さらに背中に針を入れることによって、そこから〝魔〟が入り込まない「魔除け・厄除け」などの意味もあるようです。

背縫いが破けた場合の応急処置とは

着物を着ているときに、背縫いが破けてしまって恥ずかしい経験をされたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
背縫いが破けてしまうと、自分では気づかないうちに中に着ている襦袢が見えてしまうなんてことにもなりかねません。
背縫いは着物を着ている状態では、自分で直すことはできません。そのため、手縫いができる方がいればお願いしてみましょう。こうしたケースを想定して、常にソーイングセットを持ち歩くことをおすすめします。もし手縫いできる方がいらっしゃらない場合には、ソーイングセットに入っている安全ピンなどを使って応急処置をするのもアリでしょう。
特に、薄物を着用する季節に背縫いが破けてしまうと大変です。そのため、着用前にしっかりとチェックしておくことをおすすめします。

まとめ

普段何気なく着用している着物の背縫いに、様々な意味や効果があることがお分かり頂けましたでしょうか。
また背縫いが破けて恥ずかしい思いをしないようにするためにも、着用前にはしっかりと確認しておきましょう。

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