狩袴(かりばかま)とは?袴の種類もわかりやすく説明

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狩袴

狩袴(かりばかま)とは?

狩袴とは、鷹狩りの際に着用する「狩衣(かりぎぬ)」に用いた袴の名称です。狩袴は、指貫(さしぬき)のように、裾を絞る紐が付いています。野外を動く際にできるキズや汚れに対応するために、丈夫な麻が利用されていました。

狩袴(かりばかま)以外の袴の種類

弓道着を着た女性

袴の種類によって、用途がことなっていたり、着用シーンも変わります。ここでは、狩袴以外の7種類の袴についてご紹介します。

〇表袴(うえのはかま)
平安時代に公家の正装として利用されていた袴です。

〇指貫(さしぬき)
裾口に紐を通し着用時にキュッと紐をくくることができる袴のことです。くるぶしあたりをふんわりとした見た目にできます。

〇水干袴(すいかん ばかま)
庶民および武家の間で広く浸透した袴です。

〇緋袴(ひのはかま)
主に巫女(みこ)服として女性が着用する袴のことを指しています。紅色の見た目が特徴的です。

〇襲の袴(かさねのはかま)
菱餅のように複数の長着を重ねて着用する袴のことを言います。位が高い女性が着用するカラフルな袴です。

〇座敷袴(ざしきばかま)
中世あたりから浸透した客間などで人を向かい入れる際に着用する正装のことを指します。 この袴には「馬乗袴(うまのりばかま)」「行灯袴(あんどんばかま)」の2種類があります。

〇山袴(やまばかま)
正装や普段着として利用されていた他の袴とは異なり、「作業用」として利用された袴のことを指します。 山袴は、用途によって「四幅袴/四布袴(よのばかま)」「立付/裁付/裁着(たっつけばかま)」「軽衫(かるさん)」「武道袴(ぶどうばかま)」「雪袴(ゆきばかま)」「もんぺ」の6種類に分けられます。

まとめ

狩袴は、狩衣を着用する際に用いた袴の名称ということでしたね。
鷹狩りなどをする際に、動きやすくキズや汚れを想定して丈夫な麻で作られていました。
そのほか、袴にはさまざまな種類がありましたね。用途や着用シーンも覚えておくとよいでしょう。

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