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狩衣（かりぎぬ）とは？わかりやすく説明
狩衣（かりぎぬ）とは？
狩衣とは、もともと民間の服です。狩衣は狩りや鷹狩などに行く際に着用するという意味で布製のものであったため、布衣（ほい）とも呼ばれていました。次第に堂上家の内々の服となり、次いで六位以下（地下）の正装としても使われ、地質の絹の綾や紗が用いられるようになりました。
明治時代以降には、神職の常装となっていきました。
狩衣（かりぎぬ）の特徴とは？
狩衣の特徴は身一巾で脇があき、袖は後ろの一部分だけ身につき、袖には袖括りの紐がつけられています。現在も狩衣は神職の服装として用いられるため、身近に感じられる方も多いことでしょう。
狩衣（かりぎぬ）装束の構成とは？
狩衣装束の構成は、下着を着て指貫（さしぬき）あるいは差袴（さしこ）をはき、狩衣を着て立烏帽子（たてえぼし）被るだけです。
礼式の際は単（ひとえ）を着ることもありますが、通常は略します。単の代わりに衵（あこめ）という衣を着ることもあります。
狩衣の色彩や文様はまったく自由。特に天皇などの専用色で一般の使用が禁止されている禁色を除いては自由でした。そのため、近世にはさまざまな意匠と色彩の狩衣が見受けられますが、近代になるとあまり奇抜な物は影を潜め、有職文が多くなりました。ただ、神職のメイン装束となった今日では、各々の好みに応じたさまざまな意匠のものが現れています。
狩衣（かりぎぬ）に似た浄衣・半尻 （じょうえ・はんじり）とは？
狩衣に類似したものに浄衣と半尻があります。
浄衣とは、紙に奉仕する神事服のことです。裾を「ひねりかえし」仕立てにしないなど、狩衣との相違は若干ありますが、現在では全く区別されずに白色無文の狩衣（布衣）を浄衣と呼んでいます。
一方、半尻は子供服です。基本的には狩衣と同じですが、動きが活発な子ども用として、後身の長い裾を一尺ほど切りつめたものです。また袖括りの緒も数本の色糸で美しく結ぶ毛抜き形の「置き括り」にするなど、子供服らしく華やかにかわいらしく仕立てられています。
まとめ
狩衣は、日常着として重宝されたものでしたね。現在においても、神職の服装として用いられているため、目にする機会も多いかも知れませんね。
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