手描き友禅(ゆうぜん)とは?わかりやすく説明
手描き友禅(ゆうぜん)とは?
手描き友禅とは、友禅染にある2つの技法のうちのひとつです。手描き友禅は、筆で絵を描くようにして染め上げる技法のこと。絵に描かれた下絵をもとにして、白生地へ一筆一筆彩豊かに手描きしていくのが特徴です。
そもそも、本来の友禅染は、すべてを手描きで行う「手描き友禅」が主流でしたが、明治時代以降にとヨーロッパから合成染料が日本にも入ってきたことにより、型紙を使用する「型友禅」ができて量産が可能になりました。
友禅染(ゆうぜんぞめ)の技法は「手描き友禅」と「型友禅」その違いは?
「手描き友禅」と「型友禅」の違いは、作業工程において「すべて手描き」で行うか「型」を使って行うかということが一番の違いです。
また、手描き友禅は模様の描きだしから染の工程までを基本的には全て一人の職人が担っています。
一方で型友禅は、型職人という人たちによって作られた型をもとにして、染めの職人が染め上げていくという手法です。
一概にはどちらの技法が優れているとは言い難いですが、一般的にはすべて手作業で行っている「手描き友禅」の方が「型友禅」に比べて高価な場合が多くなります。
手描き友禅と型友禅それぞれの特徴をまとめると以下のようになります。
〇手描き友禅…全工程を一人の職人が行う上に、一品一品丁寧に作り上げるため、全く同じものを大量に作ることは困難。また、手描きならではの細やかなニュアンスや色使い、線の繊細さが文様に表れてきます。
〇型友禅…型友禅は、型紙を繰り返して使う手法であるため、柄が同じものを量産できるのが大きな特徴です。また、手描き友禅と違って多くの工程を職人が分業で作っていることも特徴と言えるでしょう。
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まとめ
手描き友禅は、友禅染の技法の一つです。
作品は、一人の職人が何か月もかけて全工程を手描きで丁寧に作り上げられるため、大変高価で人気も高くなっています。

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