七宝繋ぎ(しっぽうつなぎ)とは?わかりやすく説明
七宝繋ぎ(しっぽうつなぎ)とは?
七宝繋ぎとは、有職文様の一つで同じ大きさの円を四分の一ずつ重ねる柄のことです。七宝繋ぎは、七宝柄を上下左右に規則正しく連続させたものです。七宝を構成する円形は円満を示すことから吉祥文様とされています。
七宝繋ぎ(しっぽうつなぎ)の七宝とは?
七宝繋ぎの七宝とは、仏教の教典に出てくる七種の宝のことで、【金・銀・瑠璃(るり)・玻璃(はり)・珊瑚(さんご)・瑪瑙(めのう)・硨磲(しゃこ)】です。
七宝繋ぎ(しっぽうつなぎ)以外の代表的な和模様とは?
〇牡丹(ぼたん)…富と権力の象徴
〇波千鳥(なみちどり)千鳥文(ちどりもん)…家内安全、夫婦円満の想いが込められている
〇 亀甲(きっこう)…長寿吉祥の象徴
〇 老松(おいまつ)松文(まつもん)…開運招福、延命長寿の代表的な文様
〇麻の葉(あさのは)…健やかな成長を祈願した日本独特の文様
〇雪輪(ゆきわ)雪華文(せっかもん)…穀豊穣を願う
〇 鱗文(うろこもん)…厄落とし、再生、厄除けの文様
〇束ね熨斗(たばねのし)…縁結びや無病息災の想いが込められている
〇宝尽くし(たからづくし)…開運招福、富貴繁栄を願う
〇ふみ文(ふみもん)…子孫繁栄、縁結びを願う
七宝繋ぎ(しっぽうつなぎ)などの和模様の使い方で気を付けたいマナーとは
ここでは、着物を着用する際の和模様の使い方で気をつけたいマナーをご紹介します。
和模様というのは「吉祥模様」=「おめでたい模様」が多くなっています。つまり、不祝儀の際には、この模様の使い方を控えなくてはいけないということになります。色無地の地紋、長襦袢(ながじゅばん)の地紋など、不祝儀にも問題ない模様かどうか、着用する前に確認することをおすすめします。
補足として…不祝儀でも問題なく着用できる柄もあります。流水模様、紗綾形(さやがた)などです。
まとめ
七宝繋ぎは縁起の良い、和模様だということがわかりましたね。
皆様も、着用の際には着用シーンに合った柄を選んでみてくださいね。