悉皆(しっかい)とは?わかりやすく説明

着物の豆知識#着物レンタル,#着物,#着物のお手入れ

着物の悉皆とは

悉皆(しっかい)とは?

悉皆とは、そもそも「ことごとく、みな、残すところなく」という意味があります。
悉皆は、このことから着物のメンテナンス加工に関すること全般を指しています。

悉皆(しっかい)の主な内容

丸洗い

悉皆丸洗い

着物を専用のクリーニング機でドライクリーニングをする作業のことです。丸洗いすることで着物についたシミやカビを取り除くことができます。着物を定期的にメンテナンスしたいときにおすすめです。

洗い張り

悉皆洗い張り

着物をほどいて、一枚の反物の状態に戻し、水洗いすることです。ブラシやハケを用いて職人が手洗いで作業をおこないます。このように、水洗いすることで、汗ジミやシミ落としが可能なだけでなく、生地をよみがえらせることができます。

シミ抜き

悉皆黄変染み抜き
汗を放置したことによる、黄ばみがついたので、黄変直しの染み抜きを行います。

さまざまなシミを汚れに合わせた薬品を用いてシミ抜きします。

悉皆汗処理

着物を長期保管する前に汗処理(汗抜き)を行うことで上記の汗由来の黄変を防ぐことができます。

染め替え

悉皆染め替え(染め直し)

洗い張りをした後に、反物の地色を新しい色味に染め替える作業です。染め直しともいいます。シミ抜ではお直しできなかったところも、濃い色で染め直すことで、着物を再生することが可能です。

紋入れ・紋章加工

悉皆紋泣き直し

着物に新たに家紋を入れる、黄ばんでしまった紋をきれいにするなど、そうした場合におこなう作業です。

悉皆(しっかい)が必要なシーンとは?

■振袖を譲り受けたとき
お母さまから振袖を譲り受けた際、自身の身長や体型に合わせて仕立て直す必要があります。この場合、サイズだけを直すのではなく、自身の好みの色に着物を染め替えることで、振袖全体のイメージを変えることも可能です。

■着物を譲り受けたとき
代々受け継がれてきた着物を悉皆を施すことで、古い着物もよみがえらせることができます。

まとめ

今回は、悉皆についてご紹介してきました。
大切な着物を長く愛用するためにも、メンテナンスが必要となります。しっかりと悉皆をおこなっておくことで、次世代への受け渡しも可能になるので、ぜひおこなってみてはいかがでしょうか。

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