印伝(いんでん)とは?着物姿に似合う印伝についてわかりやすく説明
印伝(いんでん)とは?
印伝とは、印伝革の略で羊や歯科の革をなめして染色を施し、漆で模様を描いた伝統工芸品です。
印伝は、昔は馬具や胴巻、武具や甲冑の部材に加え、巾着・銭入れなどをつくるのに用いられていましたが、今日においては、札入れや下駄の鼻緒、ハンドバッグなどに用いられるようになってきました。
印伝の歴史とは?
印伝は、奈良時代につくられた文箱(東大寺蔵・国宝)などにさかのぼることができます。17世紀頃に海外から金唐革(きんからかわ)などの装飾革が伝来し、日本においてもさまざまな技法が生み出されました。
その一つが、甲州印伝です。印伝などの鹿革は、身体によくなじみ強度を備えているという特徴を持つため、戦国時代には、古来の燻べ(ふすべ)技法や更紗(さらさ)技法を駆使した鎧や兜が多く見られました。
江戸時代に入ると、実用性を兼ね備えた印伝の品々が庶民に愛用されていきました。
印伝の名前の由来とは?
印伝と呼ばれるようになった由来は、諸説あります。
南蛮貿易が盛んな17世紀頃、日本には諸国からさまざまな産物がもたらされました。オランダ東インド会社からの装飾革の一部に「応帝亜(インデヤ)革」と呼ばれた革があったことや、ポルトガル語やオランダ語の”indian”や”indiёn”が変化したという説、または「印度伝来」を略した説ともいわれています。
印伝の商品とは?
◇印伝バッグ
印伝バッグは着物に似合う形が人気です。また洋服に合うリュックタイプやショルダータイプもあります。
◇印伝財布
印伝の財布は丈夫なので、外側ではなく内側の革が先に傷んでしまうほど。つやのある光沢と上品な柄が素敵です。
◇印伝の信玄袋
男性が着物を着る際に持つ巾着のような袋です。高級感があり、着物姿にとても良く合います。
まとめ
印伝は、使えば使うほどつやと光沢が出てきます。長く使えて満足感もあるため、1つ持っておくことをおすすめします。
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