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巻き絞り（まきしぼり）とは？絞り染め技法についてわかりやすく説明
巻き絞り（まきしぼり）とは？
巻き絞りとは、絞り染め技法の中の一つです。巻き絞りは、糸で模様の輪郭を縫い締める、糸で巻いて締めるなどの防染を施してから染める方法です。染めない部分を平縫いしてから引き締め縮めて、袋状になった部分には糸を巻き付けて染料液が染みるのを防ぎます。この技法の種類は、棒巻き絞り、傘巻き絞り、四つ巻き絞り、根巻き絞りなどさまざまなものがあります。
巻き絞りの種類
ここでは、いくつもある巻き絞りの種類の中からいくつかご紹介します。
◇棒巻き絞り：割り箸などを芯にして生地を巻きつけ、はじの方へしっかりと寄せて輪ゴムで止めてから染める方法です。こうすることで、水面のゆらぎや夜空など、爽やかな模様を表現することができます。
◇傘巻き絞り：有松絞り（ありまつしぼり）に多く見られる手法で、蛇の目（じゃのめ）巻き絞りとも呼ばれています。模様の輪郭線を ぐし縫いして、その糸を引き締め、中の部分を巻き上げて絞る技法。染め上がりが傘を開いたように見えることからこう名付けられました。浴衣の柄として有名です。
◇四つ巻き絞り：木製の絞り台に専用の針を設置し、その針に布地を引っ掛け、生地を折り、綿糸で四回巻く技法です。染め上がりは、先端の点の面が丸く、面積が広くなります。
◇根巻き絞り：巻き絞りと縫い絞りを合わせた技法です。巻き方によって、平縫い巻き上げ絞り、根巻き絞り、半巻き上げ絞りなどがあります。
まとめ
今回は、絞り染めの技法の一つである巻き絞りについてご紹介してきました。
時代を越えて人々を魅了し続けてきた絞りには、職人の技術が凝縮され機械では生み出せない美しさがあります。この機会に、さまざまな巻き絞りをお手に取ってみてはいかがでしょうか。
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