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長着とは?

着物の豆知識

小紋を着た女性

長着とは?

長着とは、一般的に知られている「着物」と同義で用いられる用語です。
長着は、男性女性とも「足首が隠れる程度の丈の着物」という定義があって、現在の形に至る前の原型は室町時代の小袖にあったとされています。

男性の長着と女性の長着はどう違うの?

一般的に「足首が隠れる程度の丈の着物」と認知されている長着ですが、男性ものと女性ものの長着では捉え方に違いがあります。

以下にてその違いについてまとめていきたいと思います。

男女共通なのが身頃/衽/袖/衿の4点で成り立ち前を打ち合わせる&帯を締めることによって着用する着物という意味
男性の長着においては「対丈=ついたけ」にて仕上げる
・男性の長着は衿の幅に違いがあったり袖の付け根の身八つ口が空いていないなどの違いがある
・女性の長着はおはしょりをとって着るが男性はそれがないため着たままの丈が総丈になる

また、おはしょりは帯を締めた際に丈が持ち上がることを想定して少し長めに身丈を取ることを言いますが、男性の場合はそれが無い代わりに「内揚げ」といった余った布をタックを取るようにして内側に織り込み、最初から縫い込んで仕立てておくような工夫がされています。
これは、将来的に裾が擦り切れたりもっと長く仕立て直したい時に備えるためにあります。
かっこよく着こなすためには、帯の下に隠れるようにして着るとスッキリと着こなすことができます。

いかがでしょうか?長着に限らず、和服には男性女性とも美しく着こなすための工夫が、様々な部分に施されているのですね。きめ細やかな気遣いができる日本人らしさが衣服にも表れているなと個人的には感じました。

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