丸組(まるぐみ)とは?着物の帯締めの種類をわかりやすく説明
丸組(まるぐみ)とは?
丸組とは、着物の帯締めの種類のひとつです。丸組は、糸と糸を組合わせた「組紐」の中でも丸く組まれた帯締めを指します。
帯締めの種類とは?
昨今使われている帯締めは、糸と糸を組み合わせた「組紐」と言われる種類が一般的となっています。組紐でできた帯締めを形別に分けてみますと、以下の3種類が挙げられます。
・丸く組まれた『丸組』
・平らに組まれた『平組(平打ち)』
・四角く組まれた『角組』
丸組(まるぐみ)の特徴とは?
丸組は結びやすいのが特徴です。また丸組には、装飾のついた成人式向けとして作られたものから普段着用に作られたものまでさまざまなものがあります。
丸組は、形が丸く収縮性があります。そのため帯の上で転がるように動いてしまうこともあるので、安定感のある締め心地をもたせた結び方のアレンジが必要となります。
丸組(まるぐみ)を使用できるシーンとは?
成人式用として作られた飾り帯締めは、格が高いので未婚の女性の礼装用として用います。
成人式用以外のシンプルな丸組は、普段着もしくは、ちょっとしたお出かけ用に使えますが、平組より格下となります。
平組の特徴とは?
帯に接する面積が多いため、安定感のある締め心地が特徴です。組紐の中で最も種類が豊富で、幅のサイズは細いものですと約7㎜(二分紐)で普段着用となっています。また幅が太くなるほど礼装向きとなります。平組は、3種類の中で最も格が高く、デザインの違いで普段着から礼装用まで対応できます。
平組を使用できるシーンとは?
金糸や銀糸が組まれたものは礼装用として、訪問着や留袖などに使用します。
三分紐などの幅の狭いものは格が下がり、普段着用として使用する場合が多いです。
角組の特徴とは?
締め心地や伸縮性は、丸組の特徴に似ています。面が4つもあるため初心者には結びにくい場合があるでしょう。
角組を使用できるシーンとは?
平組より格が下がるため、紬(つむぎ)や木綿など普段着用に使用するとよいでしょう。
まとめ
丸組は、金銀糸が使われているものは礼装用に、色糸のみで組んである細身なものはカジュアルに使用しましょう。