丸絎け(まるぐけ)とは?わかりやすく説明
丸絎け(まるぐけ)とは?
丸絎けとは、真綿などを芯に入れ、丸い棒のようにかがった帯締めのことです。丸絎けは羽二重(ばぶたえ)、綸子(りんず)、金襴(きんらん)などで作られ、紅・白・金襴は祝儀用、黒は不祝儀用とされています。
帯紐の歴史
そもそも、帯締めは、文化年間(1804年~1817:江戸末期)とされています。
当時の人気歌舞伎役者が衣装の着崩れ防止のために、帯の上に紐を締めたことが始まりと言われています。それが、庶民にも流行していきました。これが丸絎けです。
初めは、丸絎けの帯締めしかありませんでしたが、その後明治の中頃になり、組紐の帯締めが使われるようになっていきました。さまざまな組紐が作られ、広く使われるようになると、丸絎けと併用され、次第に組紐の帯締めが主流となっていったのです。
丸絎け(まるぐけ)の特徴とは?
丸絎けは、かつては晴れ着や礼装用として重宝されました。
現在においても、振袖などに合わせる方も多い帯締めのひとつです。ボリュームが出て存在感があるため、帯締めにポイントを置きたい方や、アンティーク調のアレンジをされたい方に人気のある帯締めとなっています。さらに、結んだ雰囲気が組紐の帯締めよりも柔らかな印象を与えてくれる上、なにより締めやすいという特徴があります。
丸絎け(まるぐけ)を使うシーンとは?
花嫁さんの帯締めと黒留袖の帯締めとして。ただ、現在ではそれさえも組紐にする方が多くなっています。
まとめ
大正時代などのアンティークな着こなしを好む人などが、多く丸絎けを合わせています。
現代においてはファッションとしての着物を自由に楽しめるので、興味のある方は、丸絎けをお試しいただければと思います。
きものレンタリエ編集部では、着物用語の基礎や結婚式・お宮参り・七五三・成人式・卒業式・初節句などの情報などを着物知識豊富なメンバーが様々なコンテンツにて配信しております。
メールマガジン、Youtube、X(旧Twitter)、Instagram、LINE@でも情報を配信しております!
ぜひそちらもチェックしてみてください!!