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地紋(じもん)とは

着物の豆知識

クリーム色の着物を着た女性

地紋とは

様々な地紋柄

地紋とは、 糸や織り方を変えて布地全体に織り出した織模様のことです。地紋は、生地に後から模様を描いたり 刺繍したりするのではなく、 色無地で一色染めであっても生地に柄が見えます。地紋が入っていれば白一色の生地でも、角度を付けてみると光の反射の仕方で柄が見えます。おもに縮緬(ちりめん)、綸子(りんず)、繻子(しゅす)、羽二重(はぶたえ)などの絹織物の白生地は、この上に普通は染模様をつけますが、色無地に染めて地紋をいかすこともあります。

色無地の地紋

色無地は、地紋のあるなしに関わらず、白生地を黒以外の一色で染めた着物をいいます。
同じ色無地でも、地紋があることでお部屋の照明や外光などで美しい地紋が見え隠れすることで、生地の質感や光沢によって、その表情は大きく異なります。一般的に色無地には、紋綸子縮緬(もんりんずちりめん)・紋意匠縮緬(もんいしょうちりめん)・紋絽(もんろ)・紋紗(もんしゃ)など、地紋のある生地が多く用いられています。色無地は、主に地紋がないタイプとあるタイプの2種類に分かれています。色無地の地紋がないタイプは礼装用ではなく、小紋や紬と同じようにカジュアルな着物として扱われます。地紋があるものは、礼装用として扱われることが多く、おめでたい日の慶事用には吉祥文様(きっしょうもんよう)、慶事、弔いどちらも使われるのは流水や有色文様(ゆうそくもんよう)が生地として使われています。

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