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御召(おめし)は織りの中でも最高級の生地!

着物の豆知識

お召を着た女性

御召とは

御召とは、御召縮緬(おめしちりめん)を省略したものです。「織り」の着物の中でも最も高級とされ、光沢と上質なシャリ感があります。紬や木綿と同じ織りの着物ですが、御召は経糸(たていと)と緯糸(よこいと)に、糸にねじりを加えた撚糸(ねんし)を使うため、生地の表面に細かい「しぼ」があるため縮緬の名前がついています。
他の縮緬よりも、コシが強くシワになりにくいという特性があります。
また、御召は「先染め(さきぞめ)」です。生地として織る前に糸を染め、その色糸で生地の色や模様を生み出したものです。そのため、柄ものには、織り生地の凹凸により微妙な陰影の奥行き感があります。

御召の名前の由来

「御召」の名は、11代将軍の徳川家斉が大のお気に入りとして好んで召したことからと言われています。
そうしたことから、先染めの織りの着物でも、御召は他の種類の紬類よりも格が上とされています。

御召の着物は、いつ着ることができる?

御召は、織りの着物の中でも最も高級とされ、一番格上です。
男性、女性ともに御召の生地は扱われています。男物の無地御召の場合は、紋を入れることで、茶席やフォーマルなどの略礼装として着用できます。女性用としては、無地、縞、格子からとび柄、小紋柄、絣柄までバラエティ豊かな種類のものがあります。御召の着物は、柄ゆき(無地、縞、小紋、とび柄、大柄など)によって、TPOが決まると言えます。小紋と紬(つむぎ)の中間のよそゆき着として、観劇や食事会、お稽古など幅広く活躍します。また、紋を付けたり、格上の帯を合わせることで、パーティなどのよそゆきなどにも着ていけます。
御召のコーディネートとしては、礼装用の御召には、礼装用の帯を、そして普段着用の御召は、普段着用の帯を合わせることとなります。

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