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「ちゃんちゃんこ」とは?わかりやすく説明

着物の豆知識#着物,#和装,#和装小物

赤いちゃんちゃんこを着て還暦のお祝いをする男性

「ちゃんちゃんこ」とは?

赤いちゃんちゃんこを着た男性

「ちゃんちゃんこ」とは、袖なしの羽織のことです。「ちゃんちゃんこ」のほとんどは、綿が入れられており、防寒着の役割があります。特に子供や年配の人が着用することが多いです。袖がないため着脱が楽におこなえて、家事や作業がしやすいというメリットがあります。

年祝いの際に着用する「ちゃんちゃんこ」の色について

黄色のちゃんちゃんこを着た女性

長寿を祝う『年祝い』の際には、昔から「ちゃんちゃんこ」を着てお祝いするという習わしがあります。ここで、皆さんは60歳の「還暦」に着る「ちゃんちゃんこ」が赤色だということはお分かりかと思います。では ほかの「ちゃんちゃんこ」の色についてご存知でしょうか。

〇還暦(かんれき)【60歳】…赤色
〇古希(こき)【70歳】・喜寿(きじゅ)【77歳】…紫色
〇傘寿(さんじゅ)【80歳】・米寿【べいじゅ】【88歳)…黄色
〇卒寿(そつじゅ)【90歳】・白寿(はくじゅ)【99歳】・百寿(ももじゅ)または紀寿(きじゅ)【100歳】…白色

それぞれの年祝いによって、着る「ちゃんちゃんこ」の色が異なるのですね。豆知識として覚えておくと良いでしょう。

地域による「ちゃんちゃんこ」の呼び名とは?

「ちゃんちゃんこ」は、地域によって呼び名がさまざまです。ここでは、その一部をご紹介します。

◇東北地方:「どんぶぐ」
寒さのきびしい東北地方において、「ちゃんちゃんこ」は「どんぶぐ」と呼ばれています。
“胴服”がなまって「どんぶぐ」になったと言われ、宮城県や秋田県、山形県南部で使われています。また、筒(袖のこと)がない、抜けたから転じて「つんぬぎ」ともいわているようです。

◇西日本:「でんち」
西日本において「ちゃんちゃんこ」は、「でんち」と呼ばれています。これは殿中羽織に由来しているとされ、岐阜や愛知の中京から京都、大阪の関西、さらには四国一帯にかけて使われています。また、同様に殿中羽織から派生した呼び名で、「てんちこ」「てんこ」などと呼ぶ地域もあります。

まとめ

「ちゃんちゃんこ」は、室内の防寒着としても最適です。
お気に入りの一枚を持っておくと便利でしょう。

#ちゃんちゃんこ

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