「どてら」とは?「はんてん」「ちゃんちゃんこ」との違いもわかりやすく説明

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赤いどてら

「どてら」とは?

「どてら」とは、旅館などで冬場の湯上りに和服の上から着用していた防寒着のことです。
「どてら」は、羽織りやすいように通常の着物よりも大きめに作られており、綿が入っているのが特徴です。
別名「丹前(たんぜん)」とも呼ばれ、江戸時代に流行した「丹前風呂」が由来となっています。

「はんてん」とは?

「はんてん」とは、江戸時代に庶民の間で着用されていた防寒着のことです。
はんてんの元々の由来は、袖が半分という所から「半丁(はんてん)」と呼ばれていて、そこに「纏う」という意味がプラスされて半纏(はんてん)と書かれるようになったそうです。
その特徴は、羽織に近い形状で、表地と裏地の袷(あわせ)であること。
また、綿が入っているものもあり、袖丈は五分くらいです。大工さんなどの作業着や、時代劇などで目にすることもある火消しのユニフォームとしても利用されています。

「ちゃんちゃんこ」とは?

赤いちゃんちゃんこを着た女性

「ちゃんちゃんこ」とは、綿入り「はんてん」から袖を取ったような形状をしています。
防寒着としての役割があります。基本的には子どもやお年寄りが着用します。還暦祝いとして60歳を迎えた方が「赤色のちゃんちゃんこ」を着るという風習がありますね。

「どてら」「はんてん」「ちゃんちゃんこ」特徴の違い

■「どてら」
 ・湯上りに羽織る防寒着。
 ・広袖+丈長のゆったりとした作り。
 ・「丹前(たんぜん)」の江戸での呼び名が「どてら」。

■「はんてん」
 ・江戸時代の庶民の防寒着。
 ・表地と裏地の袷(あわせ)である。
・袖丈は五分程度
 ・作業着やユニフォームとして着用される。

■「ちゃんちゃんこ」
 ・「綿入りはんてん」から袖をなくした形。
 ・60歳の還暦を祝う「赤いちゃんちゃんこ」のイメージが強い。
 ・主に子供用の防寒着。

まとめ

「どてら」「はんてん」「ちゃんちゃんこ」についてご紹介しましたが、いかがでしたか。
それぞれの特徴を覚えておくと良いでしょう。

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