桜楓文(おうふうもん)とは?
桜楓文(おうふうもん)とは?
桜楓文(おうふうもん)とは、春の桜と秋の楓を組み合わせた文様です。
桜楓文は、秋と春の風情が感じられる美しい2つのものを重ねることで「より美しいものを創り出せるのでは?」という人々の嗜好から生まれた文様です。
桜楓文は古くから絵画の題材にされることも多く、よく知られるのは「桜楓図」という京都智積院の障壁画です。
桜楓文を用いた染織品
桜楓文を用いた染織品には、観世水などをあしらったものが多く用いられています。このことから、桜楓文は季節を問わない文様だということがうかがえます。
桜楓文のご利益
桜楓文のご利益は、立身出世と災難厄除です。
桜の5枚の花びらは「五芒星」に例えられることから魔除けの効果があり、楓の葉は「鶏冠(とさか)」に例えられることから出生をもたらすとして、それぞれ縁起物として扱われています。
まとめ
桜楓文は、春と秋の象徴となるものを組み合わせた文様で、美しさを求める人々の嗜好品として生まれました。また、縁起物としても扱われており、立身出世と災難厄除のご利益があります。