祝儀扇(しゅうぎせん/しゅうぎおうぎ)とは?わかりやすく説明
祝儀扇(しゅうぎせん/しゅうぎおうぎ)とは?
祝儀扇とは、結婚式などのお祝いの席で使われる礼装用扇子のことです。祝儀扇の読み方は、「しゅうぎせん」や「しゅうぎおうぎ」となります。また、「祝儀扇子(しゅうぎせんす)」や「末広(すえひろ)」と呼ばれることもあります。
祝儀扇(しゅうぎせん/しゅうぎおうぎ)の種類

祝儀扇は、主に婦人用と紳士用の種類に分けられます。それぞれデザインが異なるため、目的やシーンに合わせて選ぶことが大切です。
【女性向け】
婦人用の祝儀扇は、黒塗りの骨に金銀の扇面というデザインが多くなっています。
主に、結婚式などのお祝いの席で着用する礼装の着物に合わせて使用します。具体的には、既婚女性の第一礼装である黒留袖のほか、略礼装である色留袖や訪問着などに合わせます。婦人用の中には、白い骨や蒔絵の入った骨でできた祝儀扇もあります。これらは、黒留袖以外の着物と合わせることが多いデザインです。
【男性向け】
紳士用の祝儀扇は、「白扇(はくせん)」と呼ばれている、竹骨に白の扇面というシンプルなデザインのものが一般的です。
和装の場合、白扇は第一礼装である黒羽二重(くろはぶたえ)五つ紋付(黒紋付)に合わせます。また、洋装向けの白扇(モーニング扇)を選び、正礼装であるモーニングコートに合わせることもできます。つまり、男性向けの祝儀扇は、和装と洋装を問わずどちらの場合でも使うことができるのです。
祝儀扇(しゅうぎせん/しゅうぎおうぎ)の基本的な使い方
女性の着物の場合、祝儀扇は帯の左胸側に、扇の要を下にして少し傾けるように挿します。ポイントは、帯と帯揚げの間に祝儀扇を挿し、先端が帯から2~3㎝ほど出るようにすること。また、紙の面は正面に向けておきましょう。基本的にはこの状態のままで、必要に応じて取り出して使用します。
男性の着物では、祝儀扇(白扇)は右手で持ちます。手をあけたい場合には、袴の内側の、角帯と着物の間の左胸側に、扇の要を下にして少し傾けるようにして、地紙が見えるように挿しましょう。
なお、祝儀扇を使って涼を取るのはマナー違反です!夏扇子のように広げて扇ぐ使い方はしないようご注意ください。
まとめ
祝儀扇はお祝いの席で使われる礼装用扇子です。
普段使いする夏扇子とは使い方が異なるため、お祝いの席へ参加する前にぜひ確認しておきましょう。

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