ちりめんとは?わかりやすく説明
ちりめんとは?
ちりめんとは、絹を用いて平織りされた織物のことをいい、漢字で書くと「縮緬」になります。
また、ちりめんとは絹だけでなく最近ではポリエステルやレーヨンを用いて作られたリーズナブルなものも多く売られており、雑貨屋さん・お土産屋さん・百均などでも取り扱いがあります。
ちりめんの大きな特徴として挙げられるのが、表面に独特の凹凸があるという点です。
これは、ヨコ糸に左右それぞれにねじられた糸を交互に用いているためで、ちなみにタテ糸にはほとんどねじりがない糸を用います。
ちりめんのメリットデメリットとは?
「メリット」
・表面の凹凸により生地にシワができにくい
・絹特有の光沢を抑えたちりめんならではのしなやかさがある
・凹凸があることで様々な角度からの光を反射し鮮やかで深い染め上がりになる
「デメリット」
・水につけると縮む(絹/レーヨンの場合)
ただし、最近では縮みにくいちりめんも開発されています。
ちりめんはどんなアイテムに用いられている?
「絹の高級ちりめん」
・和装小物(帯揚げ/兵児帯/半衿など)
・風呂敷
「ポリエステルやレーヨンのちりめん」
・手鏡
・ポーチ
・かんざし
・カードケース
・ストラップ
ちりめんが用いられている着物はどんなのがある?
ちりめんは、絹織物として着物の素材にも用いられており、主に染め着物の着尺地として使われます。そんなちりめんを用いた染め着物は以下のようなものがあります。
・振袖
・留袖
・訪問着
・色無地
・小紋
また、上記のような着物に限らず染帯や和装小物などにも用いられており、一見ちりめんだとは知らずに持っている人も多いようです。
伝統工芸品にもなっているちりめんって何?
今では和生地として馴染みのあるちりめんですが、古くは江戸時代から作られていたそうです。
中でも京都の丹後ちりめん・滋賀の浜ちりめんが有名で、丹後ちりめんは京都府知事指定伝統工芸品に指定されています。
丹後ちりめんの始まりは江戸時代、西陣から学んだちりめん技術を発展させて生まれました。
その後、明治大正時代にはウィーン万国博覧会など多くの万博にて賞を受賞したことで、昭和初期には絹織物の中でも高級なブランドとしてその地位を確固たるものへと変えていきました。
ちりめん生産が最も盛んに行われていた昭和40年代には、年間1000万反もの数を生産していましたが、高級絹織物の需要が減るにつれて生産数も減少し、現在は年間50万反を切るほどになりました。
それに伴い、丹後ちりめんの中でもリーズナブルなポリエステルやレーヨンを用いたものを現在では生産されるようになっています。
まとめ
いかがでしょうか?様々な魅力が詰まった日本らしい和生地「ちりめん」ですが、手芸屋さんに行くと生地としても販売されています。好みの和小物を作ってみるのも楽しいですよ。
#ちりめんとは #ちりめん

きものレンタリエ編集部では、着物用語の基礎や結婚式・お宮参り・七五三・成人式・卒業式・初節句などの情報などを着物知識豊富なメンバーが様々なコンテンツにて配信しております。
メールマガジン、Youtube、X(旧Twitter)、Instagram、LINE@でも情報を配信しております!
ぜひそちらもチェックしてみてください!!