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伊達締めとは?わかりやすく説明

着物の豆知識#着物,#和装,#和装小物

伊達締めを巻く女性

伊達締めとは?

伊達締めとは、地方によってはだて巻きとも呼ばれるアイテムで、きれいに着物を着付けるために用いられます。

伊達締めとは、幅約10cm程度の薄い帯状をしていて、具体的には、長襦袢と着物それぞれ一本ずつ使用するのが一般的です。
長襦袢には衿合わせを安定させ着物には衿合わせを安定させる&おはしょりの底を真っ直ぐきれいに整えるために使います。

伊達締めはどんな種類があるの?

伊達締めには、いくつかの種類があり、現在一般的に使われているものをいくつかご紹介いたします。

博多織の伊達締め

最もポピュラーな伊達締めで、中心部分の110cm程が厚く作られているため体にフィットしやすいのが特徴です。幅約10cm/全長約220cmで二重にして胴に巻きます。

芯入り化繊の伊達締め

ナイロンorポリエステルで作られていて、中心部分70cm程度に芯が入っているのが特徴です。幅約10cm/全長約210cmで二重にして胴に巻きます。途中でゴムが左右均等に挟んであるものもあります。

マジックテープ付き伊達締め

全体が弾力のあるゴム状の素材で作られているが特徴で、幅約8cm/全長約95cmほどです。一重にして巻き端をマジックテープで留めるような形状になっています。

メッシュ&マジックテープの伊達締め

メッシュタイプなので通気性がよく、夏場や汗をかきやすい人にオススメの伊達締めです。幅約8cm/全長約85cmで、一重にして巻き端をマジックテープで留めるような形状になっています。

伊達締めにはどんな素材のものがあるの?

同じ伊達締めでも用いられている素材がいくつかあります。代表的なものは以下の4種類です。

・正絹
・化学繊維
・綿
・麻

上記の4つは特徴が異なるためそれぞれ違ったメリット・デメリットがありますので、まとめていきます。

「正絹」
■メリット
・締まりがよく緩みづらいため着崩れを起こしづらい
・通気性がよく腰回りが快適
・物持ちがよい

■デメリット
・高級素材なため高価

「化学繊維」
■メリット
・安価で買える

■デメリット
・滑りやすいため緩みやすい
・通気性が悪く腰回りが蒸れやすい
・長時間の着用には向かない

「綿」
■メリット
・締めやすく緩みづらいのに正絹よりも手頃な価格で買える

■デメリット
・結び目がごわつきやすく初心者には扱いが難しい

「麻」
■メリット
・通気性がよい
・自宅で洗濯できる

■デメリット
・シワが付きやすい

伊達締めの使い方とは?

二重にして巻くタイプ=博多織伊達締め 芯入り化繊伊達締め

①胴の前面&バストのすぐ下部分を中心にして伊達締めを当てる
②平行にしたまま背面にずらし、交差させて持ち替える
③端っこ部分を前に持っていき、二度くくってから交差させて端をしまい込む

※着物も長襦袢も使い方は同じ
※力加減が重要(=帯を締めるなら伊達締めは抑える程度の力加減で良い)

一重で巻くタイプ=伸縮性のある素材の伊達締め

このタイプの伊達締めは、胴に一重にして端をマジックテープで留めるだけでOKです。

長襦袢の場合は、バストのすぐ下部分を中心にして伊達締めを当ててから、背面でマジックテープを留めます。

着物の場合は、おはしょりの形を整えて、前中心&背面でマジックテープで留めます。

※強く引っ張りすぎると圧迫感で苦しさを感じる場合があるので力加減に注意が必要

まとめ

伊達締めは、目に見えないアイテムではありますが、着物をきれいに着こなすためには、必須のアイテムです。美しい着姿で着物を楽しんで下さいね。

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