懐紙入れとは?わかりやすく説明
懐紙入れとは、その名の通り懐紙(お茶席で用いられる和菓子の下に敷く薄い和紙)を入れるためのポーチのようなものです。
懐紙入れは、懐紙を用いるシーン=お茶席に持っていくことがメインであるため、お茶席で使うお道具(懐紙・扇子・帛紗・菓子切りetc)も一緒にまとめて入れる使い方もされています。
懐紙入れは、この他に帛紗挟み(ふくさばさみ)とも呼ばれます。
そもそも懐紙はどんな用途で使われるアイテム?
懐紙は、平安時代から使われている日本の伝統的なアイテムのひとつです。そんな懐紙の基本的な使い方は「包む」「拭く」「書く」ですが、それを一枚の紙で全てできてしまう便利アイテム、それが懐紙の魅力です。その他にも様々な使い方があるので紹介します。
- 包む
苦手だったり食べきれずに残してしまったものを持ち帰ります。また、果物の種や皮を出す時にも懐紙で口元を多いながら出して、そっと包んで寄せておきます。食べ残したものに関しては懐紙を被せてお皿の隅に隠しておくのがマナーです。 - 拭く
コップのフチに付いてしまった口紅や、結露で濡れた部分を懐紙で拭き取ると、品が良く見えるでしょう。コースター代わりにも使うことができます。 - 書く
とっさに何かをメモらなければならない時や、一言メッセージを残す時に、懐紙を用いると素敵です。 - 皿代わり
来客をおもてなしする際に出すお菓子などを乗せるお皿代わりにすると、粋な演出ができます。また、大皿料理などのシェアをする際にも、食べ物を落とさないように取るために懐紙を添えると、上品な所作になります。 - 箸置き
ナプキンのように、端やカトラリーを置くために敷くと、食卓が華やかになるでしょう。 - 油取り
揚げ物料理を出す際に懐紙を敷くと、油取りにもなりますし、見た目もおしゃれで上品に見えます。紙ナプキンのように使いこなしてみましょう。
懐紙入れの特徴は?
懐紙入れは以下のような特徴が挙げられます。
・縦 約10~11cm/横 約16~18cm/厚さ 約1~2cm
・生地は西陣織や龍村織物のような重厚感ある絹織物や、麻/綿/室町紗紙(襖紙)などが用いられる
懐紙入れを使いこなすその他のおしゃれな使い方とは?
「バッグインバッグ」
カバンの中が散らかりがちな人には、可愛く&きれいにカバンを整理できるバッグインバッグとして懐紙入れを使うのがおすすめです。一石二鳥で懐紙入れを楽しむことができますよ。
「手帳ケース」
パスポートくらいの小ぶりな手帳を持つ人には、手帳ケースとして懐紙入れを使うのがおすすめです。ボールペンも一緒に入れておくこともできますし、手帳がカバンの中で折れたり傷付くのを防ぐことができますよ。
「メイクポーチ」
細々したアイテムが多いメイク道具は、懐紙入れに入れて整理することで整理もしながら、優雅な気分で化粧を楽しむことができますよ。
「ハンカチティッシュケース」
裸のまま持ち歩くと見た目も衛生面も気になるハンカチ・ティッシュは、懐紙入れに入れて持ち歩くのがピッタリです。
「和服に合わせるポーチとして」
せっかく和服を楽しむなら、小物を入れるポーチ類も和小物で統一するのがオススメです。
「トラベルポーチ」
パスポートのサイズは懐紙入れにピッタリなので、シンデレラフィット収納で旅行も気持ちよく便利に楽しんじゃいましょう。
「印鑑/通帳/領収書ケース」
パスポート同様に懐紙入れにピッタリサイズなのが、通帳です。大切に扱いたい印鑑/通帳/領収書などは、懐紙入れにきちんと収納しておきましょう。
まとめ
いかがでしょうか?和服に合わせるだけでなく、幅広いシーンに使える懐紙入れ。オリジナルの懐紙入れをハンドメイドで作るのもオススメですよ。
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