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背紋(せもん)とは?

着物の豆知識

背紋(せもん)とは?

背紋とは、和服の背縫いの上部に付ける紋のことです。着物の背紋は、襟付けから約7㎝下がった箇所に着けられます。

背紋に込められた意味とは?

背紋は、ご先祖様を表すと言われています。また紋には、次の3つの種類があります。
・背紋
・袖紋
・抱き紋

これらの紋は、入れる位置と数が決まっています。
一つ紋、三つ紋、五つ紋と数が増えるごとに格が上がります。
まず、背縫いに背紋を入れると一つ紋になります。それに加えて両後ろ袖に袖紋を入れると三つ紋になり、さらに両胸に抱き紋を入れると五つ紋になります。

法被の背紋の意味

法被は、お祭りやイベントの際に着用し、その場を盛り上げるのに最適なアイテムです。前から見た着姿も良いですが、後ろ姿が印象に残っていることも多いのではないでしょうか。これには、背紋が大きく影響しており、法被を作る際にも欠かせないポイントです。
法被の背紋は、所属する団体の看板ともいえる大切なもの。一目見ればわかるというのが重要なポイントです。
伝統的に、「祭」という一字や、メンバー全員が仲睦まじく纏まるという意味を込めた「睦」や「纏」などがあります。昨今では、家紋や企業、団体名を表す一文字やロゴを背紋にするケースも増えてきています。

まとめ

着物の背紋には、ご先祖様の思いが込められています。こうしたことを知ることで、改めて家紋が入っている着物が大切なものであるということに気づかされるのではないでしょうか。また法被の背紋にも、人々のつながりを大切にする一字が入れられています。
こうした良き伝統は、これからも受け継いでいきたいものですね。

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