黒紋付とは?着用シーンや合わせる帯・小物についてもわかりやすく説明
黒紋付とは?
黒紋付とは、五つ紋が入った第一礼装(最礼装)の着物で、既婚・未婚問わず着用することができます。その名の通り、黒色の無地で紋は染め抜き日向紋の五つの家紋を入れるのが特徴です。
黒紋付の着用シーンとは?
黒紋付といえば、喪服としての着用を思い浮かべる方も多いかと思いますが、本来は華やかな帯や小物と合わせて慶事の際にも着用することができるのです。また、舞台などの衣装として使用されることもあります。
【黒紋付】五つ紋が付いている箇所には意味がある
黒紋付の五つ紋は付いている箇所には意味があります。
◇背中(背紋):ご先祖様
※昔から災いや邪気は背中から入ってくると考えられており、背中に紋を付けることによってご先祖様が守ってくれます。
◇左右の胸(抱き紋):両親
◇両袖(袖紋):兄弟・親戚
このように黒紋付に五つ紋があることで、血筋や一族を表し、家族の愛に満ち溢れたお守りの着物としても考えられています。
黒紋付に合わせる帯や小物
~黒紋付を喪服として着用する場合に合わせる帯~
◆第一礼装としての着用:黒い無地の黒喪帯(くろもおび)
◆準礼装としての着用:黒以外の色喪帯(いろもおび)
喪の帯は「悲しいことが重なりませんように」という意味を込めて“名古屋帯”を使用することが多いですが、地域によっては袋帯を使用するところもあります。
また、黒紋付に小物を合わせる場合には、帯締め・帯揚げは無地のものを使います。
色は、地域によって黒を使うところもあれば、白を使うところもあります。
黒紋付 まとめ
黒紋付が五つ紋の入った第一礼装だということがお分かりいただけましたでしょうか。
一定の年代になってくると肉親や配偶者などの悲しみの場に直面することも出てきます。
五つ紋が付いている意味を知ったうえで、大切な人のお葬式に黒紋付を着て、故人への思いを伝えましょう。
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