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無双袖(むそうそで)とは?

着物の豆知識

無双袖(むそうそで)とは?

無双袖とは、表裏同一の布で仕立てられた袖のことです。
無双袖は、多くは長襦袢に用いられ袖全部にわたって裏地のある袖です。

袖だけが袷の着物のように見えます。

無双袖(むそうそで)の長襦袢を着用する季節は?

無双袖の長襦袢は10月~4月の袷(あわせ)の時期に着用します。
袷の襦袢は、袖全体が表裏同じ布で仕立てられた二重袖である、無双袖が基本となります。
また、胴の部分は、単衣仕立てに「居敷当て(いしきあて)」と呼ばれる別布を腰あたり(お尻周辺)に付けて補強します。

無双袖(むそうそで)の縫い方

反物を使って無双袖を作る場合は以下の長さをご用意ください。
【(着物の袖丈+縫い代4cm) × 4 】

1:袖口側を縫う
反物は中表で2つ折りにする
袖口側の縫い代を4㎝取り、2枚重ねて縫う
袖付け側の縫い代は、袖幅を取った残り
縫ったら縫い代をアイロンで押さる(縫い目より0.4センチ内側で折る)

2:袖付け側を縫う
袖付けの長さは、長襦袢の長さにしたがう
※袖付け部分は、最終的に閉じるため返し口さえあればOKです。

3:「わ」を袖中へ引き込んで、無双にする
袖底の開いている方から手を入れて、「わ」を中へ引き込み無双にする
「わ」が袖底と並び、4枚の布地が重なり肩山が2山できる

4:袖底を4枚一緒に縫う
袖底を4枚重ねて縫う
縫ったら縫い代をアイロンで押さる(縫い目より0.4センチ内側で折る)

5:袖付けから手を入れて、袖を返す
袖底の縫い代が、前袖側に倒れていればOK
※替え袖として使う場合には、袖付け口(返し口)は縫って閉じる
袖を表からアイロンをかけて完成

まとめ

無双袖が、表裏同一の布で仕立てられた袖で、長襦袢に多いということがお分かり頂けましたでしょうか。無双袖は着物の袖丈に合わせて、さまざまなサイズの替え袖を作っておくと便利なので皆さんも挑戦してみてはいかがでしょうか。

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