単衣や薄物に合わせる涼やかな夏帯をわかりやすく説明
夏帯とは
夏帯とは、夏の着物に合わせて夏ならではの織りや素材の帯をいいます。
春物・秋物・冬物の着物には、裏地がついた透けない帯を合わせますが、暑い季節になると着物を単衣(ひとえ)や薄物(うすもの)に衣替えするのに合わせて、着ていても見ても涼しいような織りが荒くて透け感がある帯に変えます。
涼しい季節感とはいえ、夏帯には、格のあるものからカジュアルなものと幅広くありますので、着物の格に合わせて帯を選ぶことが大切です。
夏帯の種類

夏着物同様に、夏帯には絽(ろ)、紗(しゃ)、羅(ら)、紗絽綴(ろつづれ)、麻、単博多(ひとえはかた)など、多くの織り方の帯があります。
夏着物とのコーディネート
夏着物に合わせて、気をつけたいのが、着物の格、色柄、素材など、周りとのバランスをとることです。涼感のある色合いを意識しつつ、柄や質感のバランスを気をつけるときれいにまとまります。
◆単衣の着物に
お呼ばれ用なら小袋帯や単衣帯を、街歩きや観劇用なら半幅帯を合わせるのがおすすめです。
◆薄物の着物に
薄物は透け感が魅力ですから、絽や紗、上布などの夏帯を選ぶとよいでしょう。紗よりも透け感がある羅もおすすめです。絽や紗の名古屋帯、絽塩瀬、紗献上博多帯など様々なものがありますので、着物に合わせて選んでいくとよいでしょう。
◆着用時期
帯は、着物に比べると、着用時期についてのルールはゆるやかです。以前は素材別に細かく使い分けられていましたが、気候や気温に合わせて盛夏向きの帯を使ってよいでしょう。ただし、フォーマルな席で絽を着る場合は、絽や紗の袋帯を合わせるのがマナーとなっているので注意しましょう。
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